先月「イラク停滞」と題してイラク治安がかなり悪化していると報告した。NYタイムスの名物記者フリードマン氏は痺れを切らし、今までの犠牲を無駄にしないためにはイラク投入戦力を倍増しさっさと安全な環境を作り出せと主張していると紹介した。更なる戦力投入が可能か米軍の実態を報じた記事(Fカプラン氏)を見つけたので紹介する。
米軍の総数は百万人といわれている。40万人が戦闘兵士で、そのうち15万人が現役、残りが州兵と予備役である。そのほかは後方支援と兵站、医療、訓練など多岐にわたっている。勿論兵站といえども戦闘に加わりイラクでも実際多数の戦死者を出している。3000人から4000人の戦闘兵士が旅団を構成、イラクに10、韓国1、アフガン1の旅団が配置されている。これら12旅団は1年置きに交代するため米国に帰還した12旅団がある。更に訓練中の15旅団をあわせ多少出入りがあるが合計37の現役戦闘旅団がある。
現在、志願兵募集が定員に満たず難航している。第2次大戦時には数百万の兵が志願した。ドラフト復活も議論されているが、軍幹部は士気の問題、政治家は国民の支持を得られないとしてどちらもドラフトの導入には否定的である。軍は総兵士数の増員は現実的でないと考え、戦闘支援の効率を改善する構造改革をして戦闘要員の比率を高め戦闘旅団の数を増やす計画を実行中だがその数は限られていると思われる。ブッシュ政権はドル札を刷って資金は捻出できても兵士は刷れないとカプラン氏は結んでいる。■
米軍の総数は百万人といわれている。40万人が戦闘兵士で、そのうち15万人が現役、残りが州兵と予備役である。そのほかは後方支援と兵站、医療、訓練など多岐にわたっている。勿論兵站といえども戦闘に加わりイラクでも実際多数の戦死者を出している。3000人から4000人の戦闘兵士が旅団を構成、イラクに10、韓国1、アフガン1の旅団が配置されている。これら12旅団は1年置きに交代するため米国に帰還した12旅団がある。更に訓練中の15旅団をあわせ多少出入りがあるが合計37の現役戦闘旅団がある。
現在、志願兵募集が定員に満たず難航している。第2次大戦時には数百万の兵が志願した。ドラフト復活も議論されているが、軍幹部は士気の問題、政治家は国民の支持を得られないとしてどちらもドラフトの導入には否定的である。軍は総兵士数の増員は現実的でないと考え、戦闘支援の効率を改善する構造改革をして戦闘要員の比率を高め戦闘旅団の数を増やす計画を実行中だがその数は限られていると思われる。ブッシュ政権はドル札を刷って資金は捻出できても兵士は刷れないとカプラン氏は結んでいる。■