かぶれの世界(新)

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日本の犯罪率

2006-05-22 17:15:31 | 社会・経済

ジムから戻って何気なくテレビをつけたら、加藤紘一元自民党幹事長とどこかの大学院教授の対談を流していた。対談の前後の関係は不明だがその教授によれば、日本の犯罪率は過去50年一貫して下がり続けている、海外の国は20代の犯罪率が突出して高いが、日本だけは全世代の犯罪率が低レベルにあるそうである。

何気無く聞いていたのだがその内容が私の理解と相反するのに気がついた。テレビは連日のようにいたいけな子供の殺害、残虐な少年犯罪、中高年の保険金詐欺殺人などを報じ、日本はかつての安全な国という神話が崩壊しつつあると言うのが私の印象だったからである。

特に最近の犯罪は凶悪化、年少化、理由なき犯行化、肉親犯罪化など凶悪化しているのが一般の人の常識的な理解ではないだろうか。私も教授のコメントに疑問を感じ早速Googleで調べてみた(一昔に比べ調査が本当に便利になった)。

そうすると少年犯罪増とか安全神話崩壊などと言うコメントの記事はあるものの、具体的なデータに行き当たると全て犯罪件数が減少しているのである。特に衝撃的だったのは現在の日本の犯罪率、特に少年や若者による殺人に代表される凶悪犯罪の比率が、1950年代の後半と比べて数分の一に激減しているという事実である。

国連UNDOCの調査(‘98-00)によると日本はまだ他国と比較すると、圧倒的に安全な国である。米国は日本の11倍、オランダは日本の4倍も危険、概して欧米では10人に1人の人が1年間のうちに何らかの犯罪に巻き込まれていると報告している。

番組に戻ると教授は、日本は50年かけて若者が大人しい国にした、それが先日フランスで見られたような若者の爆発的なCPE法反対運動が日本で起こらない原因の一つだろうと指摘していた。統計データには気をつけないといけないが、少年犯罪増加は何を根拠に議論しているのか疑わしい。それでは誰がこういう主張をしているのか考えてみたい。

山岸俊雄氏は「心でっかちな日本人」の中で次のように主張(抜粋)している。現場を知らない学者、一部の評論家は誰にでも受け入れられそうな「もっともらしい説教」を垂れている。現代社会の問題をすべて「心の荒廃」で説明できると考え、根拠が疑わしい少年犯罪増をネタにしている。

日本社会の現状に直面して日本文化の伝統を復活させるべきだという主張がある。日本文化が失われるまでは、日本の社会と経済はうまくいっていた。うまくいかなくなったのは、日本文化の伝統が失われてしまったからだと説く。彼らは自分の理解できる枠組みでしか物事を理解しようとしない、塩野さんの「人は聞きたいことのみ聞く」法則がここでも顔を出していると私は思う。

このような日本文化復活論者の主張に一方では共鳴しながら、もう一方では、なんとなく「ほんとうにそうだろうか?」と思っている人が多い。その理由は、今までのやり方ではうまくいかなくなっていることを、(私見:バブル後の失われた10年を経験して)なんとなく感じているからだ。

つまり、日本人の多くは急速に変化しつつある経済や社会の現実(今の日本や自分自身のあり方)に対処できなくなったことを漠然と理解し、「変わらなくてはいけない」「変えなくてはいけない」という思いを強くいだきながら、一体何をどう変えなくてはいけないのか迷い追い求めているからである。

テレビの一言で付け焼刃の調査をしただけではあるが、この山岸氏の論評がより実態に迫っている、底流を正しく理解しているように私には思える。それにしても若者の犯罪率が減っているのは良いことだが、裏腹の関係で若者のエネルギーが減少しているとしたらとても心配だ。■

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原油価格が一服

2006-05-19 11:23:44 | 社会・経済

このところ騰勢が続いていた原油価格がやっと一服した。週明け15日のニューヨーク原油先物相場は、原油価格高騰による世界経済減速で需要が減退するとの観測から大幅続落、約1カ月ぶりの安値になり、その後引き続き低下17NYMEX軽油はバレル68.69ドル、18日も69.45ドルと70ドルの大台を下回っている。

(参考)http://www.wtrg.com/            

この原油高騰に加え米国貿易赤字の悪化とこのところの消費者物価上昇をにらんで再度FF金利上げの観測が出、ダウ平均が連日大幅に下落、本日前場の日経平均は遂に16000円台を割って推移している。

市場のメッセージは原油価格の高騰が長期的に世界経済へ悪い影響を与えるというものである。今まで原油高騰の悪影響が何度も報じられたが、世界経済は成長を続けてきた。しかし、さすがにこれ以上の価格高騰には耐えられないと言う見方である。

誰もが持つ疑問はこの先石油価格がどうなるかであろう。原油価格予測といえば必ずゴールドマン・サックスのアナリスト、アージュン・ムルティ氏の地政学リスクに重きを置いた過激な予測(105ドル)の可能性が引き合いに出される。一方 原油価格の上昇基調は終わり、今後は沈静化に向かうと言う説も依然聞かれる。ここで、原油価格を決めるメカニズムを整理しておきたい。

原油価格は需給で決まると言うのはその通りだが、実際にはニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場で短期の需給状況をにらんで価格決定に投機資金が大きな役割を果たしている。需給については従来中国の需要急成長と油田や製油所への投資不足と地政学リスクの文脈の中で語られていた。

しかし、ニューズウィーク最新号によると誰が主役か考え直したほうがよさそうである。世界の原油の70%はサウディアラビア、イラン、イラク、ロシア、ベネズエラから供給されている。これらの国の政権は不安定で効果が出るまでに510年もかかる先を見越した長期投資はしない。彼らは先のことを考える余裕が無い、基本的に現ナマが欲しい。

一方、需要の面では欧州と日本のガソリン消費は70年半ばから横這いだった。実は最大の世界のガソリン需要増は中国ではなく米国の大型自動車SUV増によるもので、米国の政治が需要増を招いた、排ガス規正法をザル法にしたためと報じている。

私はこのレポートを具体的な数字で確認していない。原油はガソリンだけではなく工業用まで含めれば中国ファクターの比率はもっと大きいはずだし、自動車需要が急増し2006年日本市場を上回るのは間違いない。しかし、需要増を中国だけに帰することは出来ない。

もう一つのアナリスト・レポート(モルガンスタンレーのフェルドマン氏)によると原油価格は現在の需要とタイムラグを持った過去の供給によって左右される、所謂ホッグサイクルに陥ったと分析している。言い換えると需要が右肩上がりで増えている時、価格は長期上昇モードに入ったと私には理解される。

一昨日、CNNのライブ・インタビューで環境活動家でもある俳優レッドフォード氏や、巨額の利益と退職金が非難されているシェブロン社CEOが出演して論陣を張ったが、議論はかみ合っているようには思えなかった。欠けているのは政治的リーダーシップであることが誰の目にも明らかだった。

中国は石油消費を抑制するほど成熟してないし国内事情が許さないはず、ブッシュ政権が政策転換する可能性も少ない、産油国は全体として反米にシフトしている。以上のファクターを考えると原油価格の上昇基調は継続する、価格上昇は宇宙船地球号にとって日本にとっても悪くないかもと思うが。■

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いと見苦しきもの

2006-05-17 12:02:37 | 社会・経済

藤原氏のベストセラー「国家の品格」を批評したが、彼が嘆いていることについて否定した訳ではない。それは国家とか武士道に結び付けたことに対する批判だった。私も見聞きするだけで下品に感じ不愉快になることが沢山ある。これは普通じゃないと言う意味で清少納言風の「いと見苦しきもの」と言う言葉が浮かんだ。ちょっと浮かんできた最近の出来事だけでもこれだけある。

         ばれなければ何でもいいと弱者に付け込んで騙し、自分さえ良ければいいと考える風潮。

         税金の無駄遣いと分かっていても省益を優先させる論理に全精力を傾ける官僚。

         何度指摘されても利権がらみの天下りと官製談合を続け恥じない官僚。

         どう見ても場違な建物を全国の過疎地に建て巨大な借金を残したが、利用してないのに必要だったと言い張り金の使い方を知らない政治家と住民。

         金儲けのために耐震偽装し住民を恐怖に陥れて恥じない業界全体。

         給食費を滞納してハワイ旅行に行き、義務教育では給食も無料と開き直る主婦。

         開き直りで発生した滞納額を、摩擦を恐れ税金や給食の質を下げ、結果的に真面目な親に負担させて平気なやり得を許す学校や自治体。

         スポーツマンシップや礼儀を知らないボクシング・馬鹿親子と、それをたしなめない周りの大人。

         それにおもねて何の批判も無く面白おかしく伝え、得意の集中的バッシングをしないメディア。

         金に飽かした贅沢な生活をあげつらった番組の直後に格差社会を論じるテレビの無神経さ。

         当りの良いCMで誘い年寄りの無知に付け込む高利貸しと、摘発されるまでCMを続け謂わば間接的に犯罪に手を貸したのに反省しないテレビと資金提供した銀行。

         摘発され違法金利の規制が強化される見込みになると、困っている人がお金を借りられなくなると開き直る高利貸し。

         闇の世界が怖いのはわかるけど、それにおもねる芸人を面白おかしく伝えるテレビ。

         ところかまわず携帯電話する人、美味しい食事中も携帯電話から手が離れない人。

         公共の場で子供の無作法を放置する親、注意されると開き直り切れる親。

         分別あるべき年配者から若者までお金に困ると安易に直ぐ犯罪に走る、しかも弱者を狙う風潮。

これに対して私は次のような三つの対策を考えてみた。武士道などの心の問題、教育問題もあるが効果が出るまで待つ訳には行かない、もう少しプラグマティックなアプローチを提案してみたい。正直なところまだ思いつきに羽が生えた程度で、もう少し煮詰めてみる必要があるが、ここで私の考えを紹介し同憂の人の意見を伺いたい。

1.些細な見苦しさを見逃さない

 ニューヨークの犯罪率がジュリアーニ市長時代に劇的に改善したのは、小さな犯罪を無くすことから始めたことは良く知られている。巨悪を見逃すなと言う考え方は正しいが、些細な犯罪と合わせ無作法を許すことが巨悪を容認する土壌を醸成する。して良い事、いけない事のけじめのある社会環境が大事なのである。

その意味で給食費を払わないでハワイ旅行に行く母親の行為を見逃すべきではない。一方で本当に困っている親子を支援すると言うメリハリを付けることが難しいのだが。私は最近の駐車違反や自転車交通違反取り締まり強化は良い効果を与えると思う。些細な不正を見逃さないところからコミュニティに対する関心が始まり最終的に政治参加まで意識が改善される。

2.確信犯に厳罰を

 天下りや談合、耐震偽装、高利貸し等の多くは疑いが指摘されてきたのに違法状態が続いた。基本的にやり得だったからである。これらの人達は人の上に立ち優秀で不正と分かっていてもやり得だとやってしまう確信犯だ。小泉改革でも官僚の公金無駄遣いシステムはしぶとく生き残っている。やり得を絶対に許さない法整備と執行が必須である。

官僚だけではない、例えば三菱重工業は橋梁・汚泥処理・水門・トンネル工事と次から次へと談合を摘発された。談合まみれの会社なのに社会的に糾弾されることも無く我国を代表する会社として業績を上げ存続している、これでは普通の国とは言えない。

しかし、これについても最近の公取委の法改正・権限強化による一連の談合摘発や中央青山の業務停止命令など当局の取り締まり姿勢転換が明確になり、遂に普通の国になる方向に向かい始めた。随分時間はかかったが、小泉政権の意志を感じる。

年頭に予想したように官僚の自浄能力は先ず期待できないとすれば、最後は政権交代まで待つことになろう。不正疑惑の放置は最終的に当局の信頼を無くし、海外から侮られ投資家は離れていき、国民は遵法精神を失っていく衰退の道を歩むことになる。

3.増幅器は高い見識を

 多分最も難しいのが我国のメディアである。彼らがいい仕事をするためには言論・表現の自由が絶対的条件である。しかしいい仕事をしたものが生き残ると言う競争環境が現在のところ我国には存在していないのが致命的である。購読者・視聴者の嗜好の問題もあるが、メディアがスポイルしている傾向も感じる。

メディアは常にヒーローと悪者を求めており、同じ人物をある時は無条件に英雄的扱いをし、ある時全面否定するという極端で表面的な報道をする。最近の若い有望なボクシング選手の無礼で思いやりの無い発言を無批判に報道する姿勢は余りに酷い。若い人への悪い影響は計り知れず、その全責任は判断力の無い選手ではなくメディアにある。

問題は良くも悪くもメディアは増幅して全国に影響を与えるからだ。米国の状況を見ると私はメディアのチェックはインターネットだと思う。完璧ではないが新聞・テレビ・インターネットは競争しチェックする関係がある。しかし、残念ながら我国のインターネット社会はそれ程成熟していない。何が問題なのかは大体分かっているつもりだが原因までは良く分からない。

最近第二次世界大戦や赤狩り報道で伝説の人エド・マーロウの映画が封切られたが、日本ではいつから尊敬され著名な報道人がいなくなったのだろう。報道における個人の役割、記者の顔を見えるようにすることが質を高める道を開くという気がするのだが。■

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ブッシュ新移民政策発表

2006-05-16 20:15:46 | 国際・政治

CNNは今朝から終日ブッシュ大統領が新移民政策をテレビ演説で発表し、それに基づき6000人の州兵をメキシコ国境に派遣することを報じていた。米国には1200万人の不法移民がおり、低賃金労働で企業活動や市民生活に貢献する一方で、病院や教育システム等の公共サービスの負担になっていると非難されている。

移民受け入れに最も不寛容な国に住む者として政策の良し悪しをコメントする資格は無いが、番組や記事を見た印象と私の経験を少し紹介する。ブッシュの政策は国境警備強化と不法移民をゲストワーカーとして一時的な法的地位を認める‘包括的’なものだった。

政策に対する反応は賛成と反対が拮抗し、国が割れているように感じる。今まで問題を先送りしてきたとブッシュを責める声が両側にある。共和党保守派は不法移民に市民権を与えることに強硬に反対しており、ブッシュも一時労働者として認めるものの市民権は与えられない明言した。

9.11後強化されたはずの国境警備がこんな程度では、ブッシュが約束した国家安全保障政策は機能しておらず麻薬密輸・テロリスト潜入を防ぐことも出来ない。更に、不法移民を放置するどころか合法化するのは法治国家として許されないと言う主張が勢いを得ているように感じる。

一般市民は英語を話さないで米国の価値観を共有しないヒスパニックに対し必ずしも同情しない人が多いように感じる。数週間前のヒスパニックの百万人デモは裏目に出たかもしれない。

とはいっても現実には1200万人の不法移民を追い返すことなど現実的でないし、貴方達がダンスしている間彼らがゴミを集め、床を掃除しているのを理解しているのかと言う識者の声も聞こえてくる。どうも100点を取れる対策はなさそうだ。

国境沿いの州の企業は不法移民雇用の罰則強化を恐れている。カリフォルニア州知事は、州兵は国境警備の目的の為のものではないとクレームしたと伝えられている。州兵派遣は7月に予定されているメキシコ大統領に影響し反米政権が生まれる恐れがあると脅迫まがいの警告も受けている。思わないところでブッシュは掛け率の高い賭けをせざるを得なくなった。

私がカリフォルニアで働いた時たまに夜間工場を見回ると、見かけるのは決まってラジカセで聞きなれないスペイン語の音楽を聴きながらモップを動かしているヒスパニックばかりであった。ジャニター(清掃員)と言えばヒスパニックというのは東部でも同じで、米国社会の隅々まで子供のときから焼き付けられた常識になっていた気がする。

ファースト・フードの店員もヒスパニックが非常に多い。確か数ヶ月前に書き込んだと思うが、あるハンバーグ・フランチャイズでは英語を話せないヒスパニックの店員に代わり、車に乗った顧客の声はマイクで拾われアウトソースしたコール・センターでオーダを受け店に伝えるシステムが導入されつつあると言う。英語を話す店員はコストが高いと言うことらしい。

管理職などの知的職業に就くヒスパニックはワシントン州ではほんの一握り、カリフフォルニア州でもそれ程見かけなかった。当時特に問題意識も持たず、彼らが何を考えているのか話し考える機会を持たなかったのは今思い出すと残念だ。

99年に家内とLAに旅行した時、ホテルの近くにヒスパニックが集中して住んでいる街があり夕方散歩したことがある。そこはジャパン・タウンより遥かに大規模で雑然とした街並みだった。全く違う世界に迷い込んだ気分になった。翌日日帰りで訪問した国境の向こう側の街ティワナと同じ雰囲気だった。

家内は身の危険を感じたと言うが、私は雑然とはしていても不安は感じなかった。その後、記憶では「世界一短いというケーブルカー」がある近くの一段と雑然とした市場に行き買い物をした。生鮮食品が豊富でヒスパニック以外の買い物客もいた気がする。多分彼らの中にも沢山不法移民がいたのだろうと思う。■

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W杯日本代表決定

2006-05-15 20:27:17 | スポーツ

注目されていたW杯ドイツ大会代表の日本代表メンバー23人が発表された。ジーコが久保の代わりに巻の名前を呼んだ時は、記者会見場から思わずどよめきの声が聞こえた。その他には、松井が外れたのを残念がる声が多かった。概してジーコの選択はオーソドックスだったと私は思う。

私の昨年暮れ日本チームの予選突破は実力的に無理だろうと予測した。このメンバーを見てもその考えは変わらない。最大の弱点は高さ・強さで見劣りするディフェンスであり、昨年の予測から状況は全く変わっていない。

守備陣が崩され得点力不足で追いつけないゲーム展開になるだろうと言うのが私の予測だ。ゲームの早い段階で失点するともう追いつけない。昨年のメキシコ戦は徹底的に高さで攻められ完敗したゲームの例だ。高さが無いが為、大きなミス無しでもヘッディング一発で失点した。相手チームはしっかり研究してくるだろう。

押し込まれると慌てて不用意なパスミスをするケースが目立つ。特にバックが受け手を見つけられず弱気になりバックパスや横パスをとられ失点したケースはこのチームだけでなく、日本チームの伝統的な弱点だ。トルシエは決まりごとを決め何とかこの弱点に対応したが、トルコ戦の敗戦もパスミスがきっかけだった。今のバックスの実力ではトルシエ方式が良いかもしれない。

後半半ばまで持ちこたえ相手の集中切れ時に速攻もしくはセットプレイで得点を狙うゲーム展開が出来れば日本に勝機が生まれる。最悪でも引き分けで勝ち点を取れる。そのためには、得意の中盤特にボランチが機能し、バックにパニックを起こさせないようにすることが重要だと考える。

ジーコは攻撃の切り札として久保を期待していたが、今回その構想を崩さざるを得なかった。私も久保の体調が万全なら勝てるチャンスはあると期待していた。ジーコも久保も残念な思いをしているはずだが、その分巻の頑張りに期待したい。

総合すると中田がボランチとして守備と攻撃の繋ぎの役割を果たすことが勝点を取るための鍵になる気がする。相手チームが前がかりで攻めるとボランチから前線へのパスやサイドからの速攻を受け、それで脅威に感じ無理して攻めさせず後半勝負に持ち込み、残り15分で交代した高速FWがファールを誘いセットプレイに持ち込むシナリオである。

今日代表選出された顔ぶれを見て現在の私の予測は 12敗もしくは21敗である。これに1勝が加わると決勝ラウンド進出も見えてくる。頑張れ日本。■

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