かぶれの世界(新)

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頭の中にクモの巣

2021-11-07 20:09:43 | 本と雑誌
1週間後に帰京を控えて突然専門書を読んだ。何故か?日経土曜版の数独をやったところ、解読時間が初心者の倍もかかった。私はいつも上級者の時間以内、早ければ6-7割の時間でやっつけていたのでショックだった。バドミントンやジョギングに熱中して頭を使うことを忘れていたのかも。

4年前に「周回遅れの読書録」の投稿を止めて以来全く本を読まなくなった。だが、帰京を控えて長男が勧めてくれた本「Hope for tomorrow松井昌代(プレジデント社)」をまだ読んでおらず、感想を求められるとマズイと思い、今日ジョギングを中止し本を開いた訳だ。

コロナ時代のDX(ディジタルトランスフォーメーション)に関する本だと言って渡された。会社勤め時代の仕事に関係していた内容なのに、読み始めて直ぐに専門用語が続出して理解に苦しんだ。米国勤務の前に英文速読の訓練を受けたが、今は日本語でも「遅読」だった。

実はまだ半分しか読んでないが、内容は人・物・金を情報化し関係づけて最適管理する最新版の基幹システムSAPを導入した世界の先進企業が業務を効率化して競争力を高めた例を次々と紹介した本だ。1時間半弱で104ページ迄読んで、昼食の時間がきて都合よく読書ストップした。

90年時代は製造業の購買から棚卸管理など現場と経理を連動するアプリだと思っていたが、この本によればSAPの応用範囲があらゆる業界に広がり驚いた。その変化に頭の中にクモの巣がはった私にはついて行けなかった。

これだけ広範な利用が可能なら、コロナ対応で失態が続いた政府・自治体・医療界にもSAP(もしくは他の類似ソフトERP)を導入できるかもと、クモの巣頭の素人考えで思った。だが、この人達の頭の中もクモの巣だらけかも、しかもERPの特徴である情報の透明化を極端に嫌がる。■
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ルーチンが義務に

2021-11-06 22:01:35 | 日記・エッセイ・コラム
田舎で一人暮らしを続けるには、面倒で嫌いだけど生きて行く為に必要なことをやらねばならない。絶対に必要なのは食事を作ることだが、私は面倒なことが大嫌いで最初は外食が多かった。

私は退職後よく田舎に戻るようになったが、母が病気になる直前までは当たり前のように彼女が食事を作った。最後の頃は無理をさせたかもしれない。彼女が脳梗塞で入院してから自分で食事を作るしかなくなった。

振り返って幸いだったのは私は酷いケチだが味には拘らなかったことだ。買い物をするスパー選びから料理法まで、安価で手間のかからない手段を徹底して追求し改善して来たことだ。

1週間分の食料品の仕入れと保存から料理までをルーチン化し、考えることもなく短時間で料理を作り食べ片付けるようになった。定型化してもコストと時間の節約を継続的に改善し続けた。

更に1週間単位での運動も定型化した。コロナが落ち着き体育館が利用可能になってからは、水・金曜日がバドミントン練習に参加、日曜日は15キロジョギング、月曜日は友人と外食後に食料を仕入れる。以上の予定を固定し、残りの3日を体調に合わせ散歩か山裾歩きをする。

他に1日の時間割りと1カ月の予定も上記定型の枠の中でルーチン化すると、日々の生活を行き当たりばったりで思い悩むことなく粛々と田舎での一人暮らしを過ごせるようになった。

そうなると体調不良や気分が乗らない時にルーチンが義務のように感じて嫌になることがある。一方、新しいことに挑戦する柔軟な発想を知らず知らずに避けている自分に気付くこともある。

多分、会社勤め時代に複雑な仕事をルーチン化して楽にこなすことを学んだせいだと思う。ずっと良いことだと思って来たが、本当はどうだったのか今になって疑う。多分、使いようがある。■
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田舎暮らし雑感2021(12)

2021-11-05 20:26:01 | 日記・エッセイ・コラム
・雲海仮説はもう止め
仮説を立てて雲海を予測するには力不足だと思い知らされたが、少なくともここ大洲盆地の雲海は盆地を取り囲む全ての山と川から生まれると理解した。太平洋とか日本海ではない。最初私は海を越えて陸地にもたらす雨と同じ仕組みで雲海が出来ると勘違いしていた。

だが、雨が降った日に山々に溜まった水分が蒸発して雲海が出来、晴天が続くと乾燥して山の水分がなくなり雲海が出来ないという単純なロジックだったようだ。つまり深夜に少し雨が降ると朝雲海が出来るが1日で山の水分は使い切り翌日は雲海は出来ない、大雨だと数日雲海が続くようだ。

子供の頃の記憶では、秋が深まり雲海が出始め、冬になると毎日のように雲海が出た、何故そうなるか分からない。でも、もう仮説を立てて毎日気象現象を追うのはやめようと思う。

・柿のメチャ食いはもう無理
毎年この時期になると庭になった柿や、ご近所で頂いた柿を毎日たらふく食べた。数年前までは毎日10個くらい無茶食いした記憶がある。だが、今年はそれ程でもない、せいぜい3‐4個程度だ。このペースだと庭の柿の木になっている柿の半分は鳥の餌になりそうだ。

それではちょっと困る。というのは庭師さんから電話があり今日庭の手入れをすることになった。予定していた来週初めは天候が悪くなりそうなので、今日に変更したいとの連絡があり了解した。柿の実がついたままでは枝を落とせない、適当にやって貰うしかない。

・西日本豪雨の後遺症はまだ治療中
3年前の豪雨対策工事がまだ続いている。肱川と合流する手前の矢落川の右岸から越流し、大洲盆地の真ん中を横切る国道56号線沿いの新興商店街が軒並み冠水し大きな被害が発生した。この夏に被災者の為の住宅が完成し、今まで緊急避難用の仮設住宅から引っ越しが終わったと報じられた。

だが、越流地点にJR鉄橋が走りそのすぐ横に五郎駅がある為、簡単に堤防のかさ上げしようにも橋が低くて不可能だった。この3年間は鉄橋の高さまで約1mだけ堤防を高くして緊急対応してただけ。昨日合流地点辺りを歩くと鉄橋のレールを高くする工事の準備を開始してた。

作業員に聞くと橋桁を1-2m高くするというが詳しい工法までは聞けなかった。橋の直ぐ先に五郎駅のプラットフォームが伸びており、そこまで工事の範囲が及ぶのは必須で大変そうだ。だが、橋に手を付けない限り根本対策できない。ここまでやるとは期待してなかった。

・冠水した地域に引っ越してきた人の心
私は10日後に帰京し、来年春にここ実家に戻る予定だ。その時迄には西日本豪雨水害の根本対策が終わっていると期待する。市内をあちこち歩いて驚いたのは、西日本豪雨で冠水した地域に多くの住宅が新築され、今も工事中の住宅が沢山あることだ。

先日散歩中にこの冠水地域の新築住宅に引っ越してきた婦人に出会い話す機会があった。不動産屋は60センチ冠水したと告げたが承知の上で家を建てたという。だが、彼女は時折不安そうな表情をして話した。何故そんな決断をしたのだろう。

分かれる前に「何かあったら助けてくれ」と言われたが、幾ら美人の頼みでも出来ないことは出来ないと答えるしかなかった。彼女は越流が起こった堤防の補強は知らなかった。根本対策が完成したら何十年に一度の大雨程度では大丈夫、何百年に一度なら分からないが。■
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衆院選短評(追)バージニア州知事選の教訓

2021-11-04 15:59:39 | 国際・政治
衆院選についての短評は終わりの積りだったが、米国バージニア州知事選でヤンキン共和党候補が逆転勝利したニュースを見て一言追加したくなった。大統領選ではバイデン氏が10ポイント以上リードしていたが、ここに来て支持率の差が縮小し州知事選直前に逆転したと報じられた。

報道によればヤンキン氏は共和党支持者だけでは足りないと見て、無党派層の取り込みを狙って敢て共和党で高い支持のトランプ氏から距離を取ったという。大統領不支持の無党派層の取り込みを狙った。今後の共和党戦略の見直しに繋がる重要な結果だった可能性があるというものだ。

私はこのニュースに衆院選で全てのマスコミが野党有利と予測し、直前週で自民が実施した巻き返しキャンペーンの効果で夕方の2‐3時間で逆転が起こった。ヤンキン氏の切り札がトランプ氏との「距離の遠さ」であり、自民の切り札が立民と共産の「距離の近さ」だったようだ。

どちらも岩盤支持を前提として無党派層を取り込む戦略が機能したという様に私は感じた。無党派層が何に対して敏感に反応するか的を射た対応だった。天邪鬼な私にしては至極真面目な推測だと思うが、どうだろうか。■
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衆院選短評(補)出口調査から

2021-11-02 11:49:45 | 国際・政治
衆院選の結果に最も影響を与えたのはどの世代か、日本の将来を左右する判定をしたのは誰か、出口調査の情報を調べた。私の関心はただ一つ、日本の高齢者が委縮したゼロリスク社会に向かうのを回避して、若者たちが思い切り挑戦する活気ある社会を選挙を通じて実現する、そんな国を目指す政治家を選んだかだ。それが我ら高齢者の子供や孫の為になる正しい判断をしたことになる。

日本は若い世代は人口が少ないうえに、投票率が世界的に低いという、ダブルで政治的に影響力が低い。今回の衆院選でどうなったか、それが私の最大の関心事だった。近年の傾向は20‐30代若者世代の自民支持が高く、60歳代の高齢者の野党支持が高いと言われた。高齢者世代の人口が多いうえに投票率も高ければ、高齢者の声がより政治に反映されるはずだった。

だが、今回の選挙ではマスコミ各社は出口調査で自自民苦戦と報じたが、終わってみると議席数を減らしたものの実質自民の勝利と言える結果になった。何故そんなことになったのか。締め切り時間直前になって自民候補を支持する人達の投票が増えて出口調査をひっくり返したという。トランプが大統領選に勝った時のように、「隠れ自民支持」がかなりいたとも報じられた。

締め切り間際になって投票した人達の多くは若者世代だったと報じられており、彼等の多くが自民支持者という仮説が最終的な選挙結果に影響を与えたようだ。もう一つは高学歴者が今回のバラマキ競争と言われる政策論争に極めて批判的だったことがある。特に立民は共産党と共闘することにより財政だけでなく安全保障にも不安という印象を与えた可能性が高い。

そこまで出口調査を深堀した報道はまだないので、私なりのやや根拠不明な推測だが、これが自民の土壇場での逆転の解析だ。昨日投稿したように、こんな選挙終盤の状況を読み取った自民の融通無碍な凄さが勝利した。はっきり言って維新を除き残りの野党にはそれ程の力はなかった。

だが、真の勝負はこれからだ。現実はいまや先進国で最低になってしまった生産効率の日本企業(多分政府も)と、連動して給与(選挙では「配分」)も全く上がらなかった。コロナを克服すると同時に、岸田政権が経済をどう立て直すかその手腕が問われている。野党よりよっぽどタフな障害が待っている。だが、終盤の大逆転の立役者たちが見守っていることを忘れないで欲しい。■
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