一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「白玲~初代女流棋士No.1決定戦~」第2回を見る

2021-03-04 00:47:28 | 女流棋戦
1月24日はBSフジで、「白玲~初代女流棋士No.1決定戦~」が放送された。今回は第2回で、中倉宏美女流二段と飯野愛女流初段が登場する。楽しみに見た。
……だが、冒頭の5分は白玲戦と女流順位戦の説明で、第1回のダイジェストも放送していた。この映像はいささか食傷気味である。しかも今回も、香川愛生女流四段と、室谷由紀女流三段の特集があるようだ。2人は前回も紹介されていたが、またやるのか?
香川女流四段は美容院に行き、コスプレ用のウィッグをカットしてもらっていた。常人には理解できない行動だが、趣味も突き詰めるとそういう行動になるのだろう。まあ私も似たところがあるといえば、ある。
また室谷女流三段は、なんと滝行をやっていた。滝行なんて、お笑い芸人の罰ゲームとしか認識がないが、本当にスでやる人がいるのだ。
しかし……。室谷女流三段はこれも「精神修養のため」というが、滝行で将棋が強くなるのだろうか?
永瀬拓矢王座じゃないけれど、将棋が強くなるには、将棋の勉強をするしかないと思う。滝行に行く時間があるのなら、その時間を将棋の勉強に充てるべきではないのか?
どうも室谷女流三段の進んでいる方向はおかしい気がしないでもない。ただ、私ごときがどうこう言っても詮無い。室谷女流三段は自分の信じる道を突き進むのみだ。
お次は中倉宏美女流二段の登場である。宏美女流二段はLPSAの代表理事として多忙だが、今回は香川女流四段との対局を前に、彼女の実戦譜を研究していた。ちなみにこれは1回戦である。
そのとき香川女流四段は、コスプレとYouTube配信で忙しかった。少なくとも、対宏美女流二段用の研究はしていないだろう。となれば人情として、宏美女流二段に勝たせたくなるではないか。
しかし宏美女流二段は香川女流四段に負けた。ここが勝負の非情さである。香川女流四段も元奨励会員かつ元タイトルホルダーであり、貫禄を見せた。
ただし宏美女流二段は今年度、伊藤沙恵女流三段や甲斐智美女流五段に勝っている。女流順位戦は3月4日現在0勝4敗で、残りを全勝してもやっとC級だが、頑張ってください。
最後は飯野愛女流初段である。こちらは飯野健二八段とセットでの登場だ。飯野八段は順位戦こそ昇級はなかったが、第1期竜王戦ランキング戦5組で優勝している。また第17期十段戦では予選決勝で大山康晴十五世名人に善戦し、私だったら「昭和の名局100」にランクインする名局を紡いだ。
その飯野八段は言う。「女流順位戦とは、ヒューリックさんもすごい棋戦を作ってくれた」と。これは私がいままで聞いた中で、ヒューリックに対する最大限の賛辞だった。
愛女流初段は相変わらずかわいらしかった。さすがに「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」1位に推しただけのことはある。そういえば、室谷女流三段もかつての1位だ。
愛女流初段は、自身の将棋を師匠である飯野八段に見てもらう。これがまたためになりそうな検討で、この講義を聞くだけで、確実に棋力が上がるはずだ。愛女流初段は、実に恵まれた環境にあると思った。
しかし愛女流初段の女流順位戦も1勝3敗。こちらもC級を目標に、頑張っていくしかない。

コロナ禍の影響で、次回放送は4月。ただ、次回予告では、船戸陽子女流三段や北尾まどか女流二段が出ていた。つまりすでに取材は終わっているはずで、2月か3月の放送はできたと思うのだが、その辺りはよく分からない。
4月に放送してくれることを祈るのみだ。
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