朝から薄日さす穏やかな、はじまり
7月の半ばすぎというのに、掛布団をかけて寝ていてもちょうどいい
もともと寝つきはいい方だが、最近は目を閉じると30秒待たずに
寝てしまい、朝までぐっすり眠れるようになった
起床は大概5時半過ぎで、6時半過ぎには魚市場へ行く
セリが始まるのは7時半だから、セリ場でまずはコーヒーを一杯飲む
カップに粉を入れて湯をそそぐ一杯50円のUCCカップコーヒー
一息ついたら、漁港まで散歩する
漁港は魚市場から200mほどで、すぐにつく、漁港の向こうには
一万トン級の工業港の景色が広がる
高台の港が見える松林の中をすがすがしく歩く短い散歩道
今朝は漁師市場へ寄ってみた
ここの悪名高いセリ人は私のまた従弟だ、顔を見るのは1か月ぶりくらいか
セリの時は元気がよいが、普段は普通の人間、10分ほど立ち話をした
そこに名物漁師がやってきた、私の同級生の兄で、今年84歳の現役漁師だ
耳が遠いから声が馬鹿でかい、初めての人は大概怖がってビビるが
見た目とは違い、彼はクリスチャンで心根の優しい人なのだ
こんな風に今日はのんびり散歩だったので、セリの始まりに遅れてしまった
一時間前に市場に行っていてセリに遅刻したのは初めてだ
将棋の藤井聡太7段が史上最年少で棋聖タイトル獲得
東京の感染者は286人
Go to キャンペーンは東京発着抜きで
昨日も騒がしい一日だった
人間は生まれた「時点」という一点から、なくなる日の「終点」
という点までまっすぐな直線で結ばれている
線の長さは神が定めた寿命、線の太さはその人が生まれつき持ってきた性格
人は生まれてから、その線に沿って歩き出す
けれどその直線の上に人が立ちはだかって接触してくる
それは生まれた時から始まり、父母や家族の影響が彼の人生線を曲げていく
幼稚園で、近所の友達、近所の住人、次々と彼の定められた直線から
はみ出させていく
当然ながら神が定めた直線上を行くのが最良の人生なのだが
他人との出会いがそこから彼をはみ出させていく
定められた直線に戻ろうとする本能が働くと葛藤や闘争がはじまり
悩み、苦しみ、怒りの感情が表れる
だが稀に性格を表す線が極端に太い人がいる、その人は道を誤らず
神が描いた直線を踏み外さずまっすぐに歩いていくことができる
それは強い精神力と目標を持った人、いかなる人間との出会いがあっても
それに打ち勝つ強い意志を持っている人なのだ
ときどきはみ出すけれど、神の直線に戻ろうとする人は苦しみながらも
幸せの綱を離さない人
戻ることをあきらめて他人に運命をゆだねる人は流される人生をおくる人
行きつく先は誰にもわからない
人との出会いはさほどに大きく、人生を左右する力を持つ
良い人に出会えば、元の線上に戻る手助けをしてくれる
悪い人間に出会えば、その悪人の道に乗せられてしまう
それは決して彼にとって最良の道ではない
人それぞれが個々の直線を持っていて、そこに他人が乗ってもむなしいだけだ
己の道を踏み外したものが他人の道に乗っても不幸しか得られない
そこは他人の占有道路なのだから
彼の行く道に立ちふさがるのは人だけではない、様々な災難、災害もまた
人がまっすぐ進んでいく道を曲げてしまう
そんなときの為にも人は日ごろから自分の直線を太く強いものにする努力を
惜しんではならないのだ
「おれは頭が悪いから」といって逃げる者がいる
確かに生まれつきの頭の良し悪しはある、だが頭が悪いと自分でいう人の多くは
その後も学ぼうとしない、一方、頭が良いと言われる人はより学問に興味を
もって学ぼうとする、それで大人になったころには。ずいぶんと人生線の
太さに差が出る
私たちが子供のころ、毎日勉強する子を「がり勉」と言ってあざけった
外で活発に遊ぶ子がかっこいいと言われた
だが大人になってわかった、子供の時からおのれの目標を定めて勉強していた
者は大人になって、その夢を手にしていることが多い
すなわち学問は人生成功のための武器なのだ
勉強を嫌がったもの、努力を嫌がるものは武器を持たずにジャングルに入っていくに
等しい
子供のころの線の太さは頭がよかろうが悪かろうが、大した差はないのだ
それからの努力が差を開いたり、逆転したりするのだ
困難や、人生に影響を与える人の影響は、おのれの判断で乗り越えるしかない
それには太い太い線を自ら描くしかないのだ