80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

青梅線103系(12)

2023-10-08 14:48:44 | 中央東線周辺
サハ103の窓ガラス入れが終わりました。週に1両ペースですが何とか前に進んではいます。。こと車体に関しては前回のモハ102と同じなので特筆すべきことはありません。



並行して電気配線にも着手しました。今回は4両編成と手頃なので、「簡易引き通し」という手法がどの程度効果があるか試してみようと思います。2回路接続が可能な通電カプラーの集電安定化効果は実際に使ってみてその威力を実感したのですが、長編成になるとコスト負担も跳ね上がってきます。そこで、一般的なドローバーを使って1回路のみを隣接車両間で引き通したらどうなるかを検証してみようというものです。これが「簡易」の意味です。


編成を上から見た状態を模式図にしたものです。「_」又は「 ̄」が台車の集電側を示し1台車2軸です。モハ以外は集電側を揃えてあるため4軸集電となり、両台車も電気的につないであります。モハは重いので従来通りの2軸集電ですが「4軸相当」と考えます。「+」はエンドウのドローバーで無加工です。

[_①クハ_]+[ ̄②モハ【M】_]+[ ̄③サハ ̄]+[_④クハ_]

①クハは自車の4軸と、ドローバーを介して②モハの2軸から集電します。
②モハは通常通り前後台車各2軸から集電します。
③サハは自車の4軸と、ドローバーを介して②モハの2軸から集電します。
④クハは自車の4軸と、ドローバーを介して③サハの4軸から集電します。
以上のように、どの車両もすべて4軸又は4軸相当からの集電を行うことになります。


③サハに相当するサハ103-68の床下です。見にくいですが台車の非絶縁側を揃えて取り付けてあります。



床上側です。ウエイト板の手前に引き通し用のエナメル線を這わせてあり、ここに前後台車とドローバーからのコードを結線してあります。本当はラグ端子を立てるなどして整然と配線すべきところお座なりです。。



台車にはt0.1燐青銅板から切り出した集電シューを取り付けてあります。位置決めの楽ないつもの車軸集電です。そして電気配線はセンターピンでなくボルスターに直接半田付けしてあります。今回は引き通しが「簡易」なので、「摺動接触」を極力減らすことで集電性能の向上(チラつき防止)をバックアップすることにしています。センターピンと台車は復元バネを介して「摺動接触」状態なので、台車が回転したときにどうしても通電が不安定になりやすいのです。同じ理由でドローバーも本体に直接コードを半田付けしてあります。



反対側も基本的な構造は同じですが、車体固定用のタッピングネジを介して室内灯に給電できるような構造にしてあります。点灯試験がうまくいったら奇麗に塗装して隠します。笑



ヘッド/テールライトと室内灯の仕込みがまだ終わっていないため点灯試験ができていませんが、心配な点が2点あります。

まずひとつがドローバーの通電性能です。バネで圧着されているとはいえ、連結・解放の便を考えてわずかなガタがあるため、ここで通電が不安定になる可能性は否定できません。
もうひとつは動力車の台車が本当に「4軸相当」の性能を発揮してくれるかどうかです。動力車とはいえブラス車体より軽く、隣接車両へも給電する必要があるからです。

ということでスカイブルーの3両について窓ガラス入れが完了しました。



残るは奥多摩向き先頭車、オレンジバーミリオンのクハ103-537です。



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