80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

下河原線のクモハ40

2023-08-17 00:21:51 | 中央東線周辺
これは割と最近買ったものなので、そう開封を急ぐ必要もないのですが、西武E851との絡みがあるので開封・整備していこうと思います。KATOのクモハ40(1-422)で、パワトラから両軸駆動に変更された再生産ロットのものです。



今回はこれを下河原線運用時の姿に仕立てます。下河原線は、中央本線国分寺駅から東京競馬場前駅間5.6kmを結んでいた中央本線の支線で、1973年(昭和48年)3月31日付でその役割を新たに開通する武蔵野線に譲って廃止されました。途中の北府中駅から分岐して多摩川に接する下河原駅まで結ぶ貨物線もありましたが、それもほどなく廃止され、現在は全線のほとんどが緑道として整備されています。

KATOの完成品なのでほとんどレディ・トゥ・ランの状態ですが、手すりなどいくつかのパーツはユーザーが取り付けなければなりません。楽しく遊ぶための儀式みたいなものと諦め、相変わらず上達しないウデを嘆きつつパーツをピンピン飛ばしながら何とか仕上げました。旧型国電カッコイイ!!



同線は、閑散時にこのクモハ40が単行で、多客時に3~7両の101系が運行されていたとのこと。晩年は武蔵小金井電車区(西ムコ)に配置された40071と40074が運行に当たっていたとの記録があるため、特に理由はありませんが40074にしました。付属のインレタには40071があるのでそのまま貼れば楽なのに、こういうところで天邪鬼な性格が出てしまいます。所属区名は「西トタ」しか付属しないので手持ちのインレタから「西ムコ」を貼りました。ちなみに40074は解体を免れ、現在は大宮の鉄道博物館で余生を送っています。



行先サボは「国分寺 東京競馬場前 間」という黄色のものが用いられていたようですが、これはしっかり付属シールに含まれていました。国分寺駅での101系との並びを再現。将来的にはここに西武E851が牽く貨物列車が加わる予定です・・・(超小声)。



さて、クモハ40の話はこれで終わりなのですが、下河原線を走ったとされる101系については謎に包まれた部分が多かったので色々調べてみました。その結果、意外な事実?も発見しましたので次の投稿でまとめてみたいと思います。場合によっては新たな“罪庫”が発生するかも??

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どんどん開封・着工

2023-08-14 21:59:51 | 中央東線方面
未開封・未着工品に手をつけていくシリーズ(?)お次はキハ07です。

非電化時代の甲府ローカル(甲府~韮崎)で活躍した車両を再現すべく、SHOP-KIHAさんに半完成ボディをオーダー。予定より大幅に前倒しで組み立てていただき、今年の3月末に着荷していたものの手付かず状態でした。さすがに申し訳ないので組み立てていくことにします。



製品は、窓枠が貼り込み済みで立体になっていますが、両端の運転室部分が屋根を含めてバラバラの状態でマスキングテープで止めてあります。ドアも別パーツとして同梱されていました。まずはこれらを組み付けて完全な鋼体に仕上げていきます。




流線形のカッコいい運転室部分をボディに接着。まず木工用ボンドで位置を微修正しながら固定し、追って裏から瞬着を流して完全固定しています。



オデコも積層貼り合わせ済みなので基本的には載せるだけですが、車体側に落ち込まないよう、赤丸のようにペーパー片を2か所接着して“支え”としました。



積層屋根は精度よく組み立てられているので、ボンドをたっぷりつけてそのまま載せればOK。



別パーツのドアを貼り込みます。桟入りの旧タイプかHゴムのプレスドアのいずれかが選べますが、実車はかなり前からプレスドアになっていたようなので後者にしました。



オデコの整形に今回はホームセンターで求めたボンド「ウッドパテ」を使ってみました。アクリル系エマルジョンタイプで臭いがなく、以前いさみやで似たような輸入品を勧められ使ったことがありますが、それと同等の国産品のようです。乾燥後にカッターでサクサク削れるので思いっきり盛り上げました。



とりあえずキックオフしました。次回報告は首を長~くしてお待ちくださいませ。。

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八高線1980,昼下がりのクセ強め編成

2023-08-13 15:49:29 | 中央東線周辺
最近、買ったはいいが開封しない付属パーツも付けない“買いっぱ”車両が増えてきました。いけませんねぇ。。

そこで盆休み中にいくつか手を入れるべく、まずはTOMIXのキハ40 2000番台に火を入れることにしました。これは今年の3月に発売されたもので5か月寝かせての開封となります。キハ40欲しいけど中央東線と接点ないしなぁ・・・と諦めかけたところ、キハ35系のイメージが強い八高線にも一時期在籍していたと知って購入を決めたものです。



実車は1980年8月に高崎第一機関区に新製配置されたもので番号は2085~2089の5両。小所帯ゆえ付属のインレタには当該番号の収録なし。もちろん1文字ずつ拾ってもいいのですが、2000番台なら客車の余りインレタを探せばいくらでも出てくるだろうと安易に考えて探し始めたものの80番台が出てこない!結局最後の最後で見つかった「・オハネ17 2086」の番号部分を頂戴して2086号車に落ち着きました。



同じTOMIXですが微妙にセンが細い感じがします。ま、楽できただけでもヨシ!!



で、細かいパーツと格闘して前位のお顔のメイクが完了。当時の気動車編成は八王子方に貫通幌が取り付けてあったようなので、これを八王子向きの先頭車として運転しようと思います。ちなみに落成当初のアンドン幕は白地だったようですが、せっかく添付パーツがあるので紺地の「普通」を入れました。



後位側は、かなり張り出すエアホースをどうするか検討中。運転本位で省略するにしても取付穴がポツポツ見えてはカッコ悪いので、肘コックぐらいは付けておこうかと考えています。検査標記は四角枠だけプリントされていて、中身はインレタを貼れという指示ですが見事にズレましたw。もうほとんど何が書いてあるか見えない銘板は金属パーツで、一応上段に「日本国有鉄道」(らしい)と下段に「富士重工」(らしい)を貼っています。



乗務員ステップは、説明書では「ディスプレイモデルにしない場合は台車に当たるので省略せよ」と書かれていますが問題なく付きました。他の説明書の使い回しの修正漏れでしょうか。そもそもM付車両をディスプレイ用途では買いませんて、、。



ということで、キハ40 2086 高タカ一の運転整備完了です。



この車両は、今回のタイトルにもあるように八高線の4両編成のうちの1両として仕立てることにしています。年代想定は1980年8月8日になるべく近い日(笑)という超ピンポイント!その理由を追って説明します。



キハ40の隣につながるのは同じく朱色5号1色塗り(タラコ)のキハ36 43。去年の蒲田の模型ショーでツートンとともにゲットしてきたトラムウェイのB級品ボディのうちの1両です。詳しくは以下の記事をご参照ください。この時点ではツートンを1970年代、タラコをJR化後の電化前夜あたりに設定し2編成仕立てるつもりでしたが、今回、タラコをキハ40の寮車に変更しました。
購入直後のブログ記事
下回りを作成したときのブログ記事



ところでこのキハ36ボディ、出来はいいのにどこがB級品なのか何となく分かってきました。連結面が残念なことになっています。戸袋が左側なのは合ってますが、戸袋窓と開閉窓の大きさが反対ですわ。ご丁寧に窓ガラスパーツもこれに合わせて作られているため、「一見すると分からないが、やがて違和感に気づく・・・」という。。まさに走らせれば分からない部分なのでもちろんこのまま運行!



続いてキハ20 294。急行「うわじま」の編成見直しで余剰になっていたので呼び戻しました。1980年にツートンで残っていたのか確証はありませんが、1979年撮影とされる写真がネットで確認できるのでこのまま投入することに。天プラです。



しんがりはステンレスボディのキハ35 901。元々は「房総の海水浴気動車」用に買ったトラムウェイ製品で、銀ピカがいいので素のままにしていたのですが、千葉からの転入時にすでに巻いていた前面の警戒色帯を入れようと思っています。これも1979年警戒色、1981年タラコ・・・といった写真は確認できるものの1980年がすっぽり抜けているので、「残っていてくれ!」という願望を込めての警戒色です。床下機器のグレー化もしないとですね。。



1色塗りキハ35系のイメージが強い八高線で、ちょっとクセが強めな面々を集めた昼下がりの4両編成。これからも細かいところをブラッシュアップしていきます。

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西武E851形電機の製作(2)

2023-08-12 02:15:02 | 機関車
E851の続きです。丸窓はTMSの1/80図面を測るとφ6mm強なので、恐らくφ500mmの丸窓ではないかと推定し、大きめの丸刀でザクザク近似円の形に穴を開けたあと瞬着を断面に浸み込ませ、乾燥したところでφ6.2mmドリルでだましだまし仕上げました。



ひと通り内貼りを貼ります。



機器室のルーバーは、エバーグリーンの波板(#2020「カーサイディング」;0.5mmピッチ)を使います。そのままでは溝が浅いのでPカッターを使って心持ち深くしてやります。溝に沿って引いていくだけですが、そのままだととこまで引いたか分からなくなるので、開始点に黒ペンを塗っておき、引いたところが白くなって判別できるようにしています。



引く前(下)と引いた後(上)ではこのぐらいの差があります。



ルーバーの大きさに切り、さらに三分割して間に0.25×0.5の帯板を挟んで接着します。



こんな感じになります。これを4個作ります。



車体に貼り込みます。



裏側に補強用の3×3ヒノキ材を貼り込みます。



折り曲げの準備が整った車体。



実車同様、乗務員ドアの直後に仕切り板を入れ車体を箱にします。断面をチェックするためまだ接着はしません。



ここでトラブル発覚。どうやっても車体中央やや上部が膨らんでしまいます。どうやら屋根肩Rがうまく曲がっていないために車体が“上すぼまり”になってしまっているようです。電車と違ってドアやルーバーのすぐ上から屋根カーブが始まるため、この部分の開口部の断面にはすべて瞬着を流して曲げた時のメクレ防止をしたのですが、流し過ぎて屋根肩が固まってしまっている可能性があります。だましだまし修復するしかありませんね・・・。



下回りはまだ仮固定ですが、台車モーター式なので通電すればこのまま走るはず。笑



とりあえず半完成の車体を被せて高さをチェックしたところ、ほぼ設計通りになっていてひと安心しました。



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線路設備モニタリング装置を模型視点で見る

2023-08-09 16:44:03 | 中央東線方面
最近チラホラ見聞きしていた「線路設備モニタリング装置」。営業列車として走りながら軌道の変位やレール締結装置の状況などを自動的にモニタリングする装置だそうで、自分の模型的にはあまり関係ないかなと思っていたら、先日着手しかけた211系のN601編成にはこれが搭載されていると知り、とりあえずどんなものか見ておこうと昨日ですが1時間弱かけて高尾駅まで行ってきました。
自身の模型製作のための備忘録としてUPするものなので、興味ない方は読み飛ばしていただければ幸いです。

同装置はN601編成の場合、下り甲府・松本方面行き列車の先頭となるクハ210-1に取り付けられているとのこと。当日の運用情報サイトを確認したところ、高尾発17:45の甲府行543Mに間に合いそうだったのでカメラ抱えて出撃。

高尾駅の下り列車は駅舎から最も遠い(京王線寄りの)4番線がメインになっているので、ここに入線してしまうと発車待ちの間に床下を見たり撮影したりすることが困難です。この543Mも折り返し時間5分だったのでまずホームからの撮影は無理と判断し、相模湖寄りにある踏切で撮影する予定でしたが、快速電車が高尾駅に着く直前のアナウンスで「甲府行きは3番線」との案内があり、しめた!少なくとも片側はホームから撮れる!!とニンマリしたのでした。


これが高尾駅3番線で発車待ちをする543Mの211系N601編成で、先頭がお目当てのクハ210-1です。すべてトップナンバーで編成された6連。



1-3位側から見ていきます。右側の大きな箱が「軌道変位測定装置」の制御ユニット。WEBで見かけた写真ではやけに大きなバッテリー状の箱があるな・・・という印象でしたが、形状的にはまさにそんな感じでした。左手のGS(接地スイッチ)を挟んで左端に見えているのが「軌道変位測定装置」の本体で、これは2基セットで搭載されるうちの1基です。形態的には枕木方向に長いハコモノです。



さらに見ていくと、水タンクの後ろに「軌道変位測定装置」の2基目の本体があり、形状は同じハコモノのようですが、ケーブルの引出しが半端なくもじゃもじゃしていて表現が難しそうです。そして大きな懸架フレームに吊るされた、細かい放熱フィンのようなものがついた丸い機器は「キロ程補正装置(データ・デポ)」だそうで、文字通り車両の現在位置を把握して補正するための機器とのこと。これはディティールフルでハードルが高そうですね。



反対の2-4位側は踏切から撮影したものでちょっと不鮮明です。まず運転台(左)に近い側から、形式番号の真下にある四角い箱が各装置の電源などを収納した「機器箱」、その右隣が1基目の「軌道変位測定装置」の反対側です。ケーブルのもじゃもじゃがこちらにあります。それ以外の箱は元からあったもの(場所は移動?)です。



水タンクを挟んで後位寄りに2基目の「軌道変位測定装置」と「キロ程補正装置(データ・デポ)」が見えます。後者は左右対称に1対設けられていることになります。奥の方に見える箱は中間連結器収納箱で元々の位置と変更ないようです。



線路設備モニタリング装置の構成機器には、このほか「軌道材料モニタリング装置」というものがあるようですが、このクハ210-1には積まれていませんでした。特徴的な形をした大きな装置なので、あれば目立つはずです。

線路設備モニタリング装置について詳しくお知りになりたい方は以下をご参照ください。
線路設備モニタリング装置の本格導入について(JR東日本ニュース:PDF)
線路設備モニタリング((株)日本線路技術)
線路モニタリング装置取付改造(総合車両製作所:PDF)
軌道材料モニタリング装置((株)日本線路技術:PDF)



実車を見学し模型化を念頭に置いた感想としては、「キロ程補正装置(データ・デポ)」のハードルが高いほかは「箱」でいけるのかなといった感じです。N601編成以外の機器非搭載編成にするか搭載前の姿にすれば思い悩むことはないのですが、トップナンバー編成の最新の姿も捨てがたいのでしばらく悩んでみようと思います。
ちなみにNゲージ用の3Dパーツを頒布しておられる方もいらっしゃるので、1/80で出力してもらえないか打診する手もあるかと思ってますが、お値段もそれなりにハネ上がると思うので、まあどうしますかね。。。


あと余談ですが、床下を眺めていてやはり気になったのがBLMGの形状です。アクラスのはこうなってますが、205系用の設計をそのまま流用しているので冷却風取込み用のフィルター箱がついています。



実車は戸袋を経て幕板部のガラリから取り込んでいるのでこうなっています。見た目の差が大きいのでここも修正必須ですね。



ということで、わざわざ床下ごときで電車乗って見に行く必要ありますか?てな案件ですが、工作台に向かいっぱなしというのも味気ないので良い気分転換になりました。日が傾き始めた高尾駅を後に甲府へ向けて出発するN601編成。またどこかで会おう!



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