ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
今日(10月10日)は、アドラー・カウンセラー養成講座の最終日。
受講者たちは、静かに答案用紙に向かっています。
昨日は、休憩時間に突然拍手が沸き起こり、森崎仁志さんが代表して私に手提げ袋を持って近づいて来ました。
何と、孫の誕生を祝ってのプレゼント、それも写真立てでした。私は、感動して泣きそうになりました。
ちょうど2週間前の土曜日、アドラー・カウンセラー養成講座の5日目、彼らに1時間ほど終了時間を早めることに協力してもらい、私は初孫にご対面が叶ったのでした。
受講者の方々、本当にありがとう!
さて、フロイト派から見たアドラーの3回目です。
『フロイト―視野の暗点』(ルイス・ブレガー著、後藤素規・弘田洋二監訳、大阪精神分析研究会訳、里文出版、税込み7,500円)をもとにフロイト派から見たアドラーについてお伝えしています。
1902年の終わりごろからフロイトの自宅で行われるようになった心理学「水曜会」は、活況を呈し、ブラック・コーヒーとケーキが供され、部屋中は煙草の煙が立ちこめていました。
最初にメンバーの1人が論文を提示、それを巡って議論が展開された後、「教授」と呼ばれていたフロイトが最終的な言葉を発するような儀式に則っていました。
1906年には、フロイトの50歳の誕生日が祝われ、それを記念して弟子たちはフロイトにエディップスの浮き彫りの入ったメダルを贈呈しました。
その時までに水曜会の会員は20名に増えており、そのほとんどがユダヤ人、そのうちの(アドラーを含めた)12名ほどが毎回出席していました。
やがて他の都市からもフロイトを求める訪問者がやって来るようになったのです。
誰がやって来るようになったかは次回のお楽しみ。