アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(10月21日)は、東京都武蔵野市のNTT情報流通プラットフォーム研究所で20人を対象に「指導員研修」を行いました。
受講者は、20歳代後半から40歳代前半の、ほとんどが大学院修士課程修了の研究者でした。
「感覚タイプ」を調べる演習を行ったのですが、けっこう触覚・運動タイプがいて面白かったです。

5時半に研修を終えて、そのまま東京駅に向かい、7時発の新幹線で大阪にたどり着きました。

宿泊先は、大阪駅から徒歩5分のホテルモントレ大阪(大阪市北区梅田3丁目3番45号)

ウイーンをテーマにデザインされたこのホテルモントレが私は好きです。
大阪は初めてですが、札幌では定宿にしていました。


さて、「フロイト派から見たアドラー」の番外編 その2を書きます。

『フロイト―視野の暗点』(ルイス・ブレガー著、後藤素規・弘田洋二監訳、大阪精神分析研究会訳、里文出版)をもとにするのではなく、新幹線やホテルの部屋で読んだ『心を癒すふれあいの心理学』(国分 康孝著、講談社+α文庫、680円+税)に出ていたフロイトの人物像の断片をお知らせします。

心を癒すふれあいの心理学 (講談社プラスアルファ文庫)
国分 康孝
講談社

昨日のフロイトとアドラーの対比の補足としてお読みください。

<その1>
フロイトは、ユングと一緒にお酒を飲もうとしたのですが、ユングが飲まないと言ったとき、フロイトは怒りのあまり失神したそうです。

<その2>
アメリカの心理学者のオールポートは、学生の頃、アメリカからわざわざウィーンにフロイトに会うためにやって来ました。

部屋に通されたのですが、フロイトが黙っているので、どうしてよいかわからなかったオールポートは仕方なく、来る途中、子どもがだだをこねて泣いていたのを見た、と語りました。

フロイトは、そこで初めて口を開いて言いました。

「だだをこねて泣いていた子どもは君のことかね」

オールポートは、最高にがっかりしました。もっと他に言いようがなかったのか、というわけです。


国分先生は、<その2>のエピソードと絡めて、フロイトのことを「絶えず分析者としての自分を失いたくなかったのであろうか」と推測し、「なぜ一言『よく来たね、それほどまでにして私に会いに来てくれてありがとう』とフロイトは言えなかったのか」と問題視しています。

こんなフロイトのエピソードを読むと、やっぱりアドラーの方が圧倒的にいいな、と私は思います。

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