ヒューマン・ギルドでは、2011年のスローガンを
職場に活力、家庭に愛、自分に勇気
として、アドラー心理学にもとづき
それぞれの分野に効果的な「勇気づけ」を行います。
ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
1月30日から31日にかけての晩に、私はおかしな夢を見ました。
何せ夢ですから、論理的にはめちゃくちゃです。次のようでした。
私は、サラリーマンです。どうも以前働いていた会社の社員のようです。
ある役所にその会社の子会社の増資の件で、多くの書類を携えて何かの申請に行ったようです。準備は万端のつもりでした。
ところが、その役所の担当官は、調べに調べて、子会社の役員になるはずの人が就任に承諾していないことをもとに、増資が認められない、と判断しました。
私は帰路、いったんここは引いて、別の方策を講じてあらためて申請するのが得策だと思っていました。
でも、会社にどう報告したらいいのか、思案していました。
どこかの食堂でお昼ご飯を食べようとしたら、そこに先ほどの担当官を見つけました。
私は近寄って、同じ案件でもう一度申請しなおしても大丈夫かどうか確認しました。
担当官は、了承してくれました。
会社に戻る道々、私は昼食前と違って、やや明るい気分になっていました。
ここからアドラーの夢の理論の登場です。
『人生の意味の心理学』(A.アドラー著、岸見一郎著、アルテ)の第5章「夢」を参考にしてみましょう。
この本をもとにアドラーの夢の理論をごくごく簡素化してまとめると、次の3つのとおりです。
1.夢は、現在の現実の問題(注:直面するライフ・タスクのこと)とわれわれのライフ・スタイルの間の架け橋である。
2.すべての夢は、人が直面する特別の状況との関連で、ライフ・スタイルを強化することが必要であると感じている点を明らかにするので、夢の解釈は[固定的な象徴解釈が成り立たず]独自である。
3.夢で主として考察しなければならないのは、夢が後に残す気分・感情である。これが夢の目的である。
さて、私の夢の周辺の現実です。
1月31日の朝までに、ある超大手金融機関の研修資料を提出しなければならず、土日にかなりの時間を割いていました。いつもの私からすると、超完璧なレベルの資料を作成して、30日の晩に先方にメールの添付ファイルで送りました。
夢を見たのは、その晩のことでした。
私は、自分としては完璧なつもりでも、先方からすると、かなり意見が出ることを予想していました(事実、31日に数点修正依頼や質問・確認がありました)。
私の夢は、直面する課題に対して、私のライフ・スタイルをもとに感情を作り出し、後に予想される事態に備えていたのです。
結果としては、夢のお陰で先方の修正依頼や質問・確認に対しても、動じることなく対処することができました。
夢で私はリハーサルをしていたことになります。
アドラー心理学の夢の理論を学んでいてよかった、とつくづく思った私の夢でした。
◎アドラー心理学にもとづく夢解釈に触れてみたい方は、「アドラー心理学による夢解釈講座」のカテゴリーをご参照ください。
◎講座で夢との上手なつき合い方を学びたい方は、「アドラー心理学による『夢のワーク』1日講座」をご受講ください。
日 時:5月 15日(日 ) 10:00-17:00
場 所:ヒューマン・ギルド研修室
料 金:レミアム会員:12,000円 一般:15,000円
<お目休めコーナー> 東京大神宮にて
