アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。「勇気の伝道師」ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

アベさんの安否が気がかりで、このブログや私のメールに多くの問合せがありました。

何せアベさんは、宮城県石巻市にお住まいで、テレビ報道では石巻は津波の影響で壊滅的な打撃を受けていました。

私は、地震の翌日、アベさんを含む東北地方の方々に電話をしました。しかし、どこにもつながりませんでした。気がかりな数人宛てにメールもしました。

3月13日(日、被災から2日後)には、やっと青森のお2人に電話がつながりました。お2人に共通していたのは、電気が通じないのと、水道がストップしていることでした。

3月14日には、ヒューマン・ギルドの東北地方の会員方の一部に一斉メールを出しました。次の文面でした。

東北地方の被災地域の方々へ

ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

東日本巨大地震に遭われた方々およびその地域の方々に謹んでお見舞いを申し上るとともにご無事をお祈りしております。
可能ならば、このメールへの返信のかたちで安否や状況をお知らせいただきたければ幸いです。
私は、何人もの方々に電話をしておりますが、つながりにくい状況です。そこで、このような一斉メールをお送りしました。
また、ヒューマン・ギルドから会員に呼びかけ、可能な対応策を施しますので、ご遠慮なくお申し付けください。
最後に、このような事態にも関わらず、被災地の方々が勇気を失うことなく冷静に対処されていることを心から応援しております。


このメールに対して、数日内にお返事があったのは、岩手県のKさんと、宮城県のNさんだけでした。

私は、ふさがれた気持ちになっていました。

アベさんのことに関しては、安否情報に登録しました。

すると、3月16日(被災から5日後)にアベさんの妹さんのお知り合いのTさんから次のメールが入ったのです。
このことは、3月17日のブログ 「煩悩するなかれ(莫煩悩)」 に書いています。

岩井俊憲さま

はじめまして、Tと申します。

石巻のアベさまの件、今日東京にいる彼の妹さんに連絡があり、元気な様子です。

家と小学校にと、教員としてこの災害に対して、頑張っている様子です。

とにかく、インフラがつながらないことが、ネックだった様子です。

まだまだ、つながらないと思いますが、どうぞご安心ください。

ご心配ありがとうございます。

取り急ぎメールまで・・・・


私は、カミさんと共に歓喜の声をあげました。


そして、3月19日(被災から8日後)には、アベさんご自身からお昼頃、次のメールが入ったのです。

おかげさまで無事に過ごしています。ご心配おかけしました。後日また連絡します。先生ありがとうございました。


3月19日アベさんの携帯から私のPHSに電話が入りました。

お元気な声で、ご家族共々無事であること、電気と水道がまだ通っていないことを伝える内容でした。

しばらくして私は、アベさんの携帯に宛ててメールしました。

今日は、メールに続いてお電話をありがとうございました。
人気者の安部さんの安否を多くの方々が心配していました。
Kさんからご連絡があってからブログでも「安部さんのご無事」をお伝えしていました。

アベさんの先輩のNさんは、昨日やっと職場に戻れたとのことでした。実家が浸水したけれども、それ以上の被害がなかったようです。

これからまだまだ大変でしょうが、勇気と希望と知恵をもとに難局を乗り切ってくださいますようカミさんや多くの仲間と共に祈念しております。


3月20日(被災から9日後)の朝にアベさんの携帯からメール。

おはようございます。昨日の温かいメールに感謝を申し上げます。すぐに返信しようかと思いましたが,ろうそくの炎の前だと暗い内容になりそうなのでやめました。非常事態下で集団生活をすると,人間のライフスタイルが見えやすくなるようです。また,集団心理の作用の仕方も怖いなと思うこともあります。

昨年アドラー心理学を学んで役立っています。それから先生からのメールは宝物です。ありがとうございます。いろいろありますが,目の前の事を一つ一つやっていこうと思います。奥様にもよろしくお伝えください。それではまた。


3月20日のお昼ごろにアベさんにアベさんとのメールのやり取りをブログに掲載していいかの許諾を求めるメールをしたことに対して、アベさんから返信がありました。

お世話様です。ブログの件は承知しました。

(一部略)

今の様子をざっと書きます。私は3日前からは夜に家に徒歩で帰宅し早朝に出勤しています。

支援物資も沢山届いて食べ物は大丈夫です。県外からボランティアの方も増え,助けていただいています。勤務校では今日は炊き出しが行われ久しぶりに豚汁を食べました。少しずつ避難所生活も落ち着いてきました。

毎日のように訃報が伝えられます。倒壊した家屋の周辺を老夫婦がうろつく姿をよく見かけます。子供や孫の遺体を探している方々も多いようです。
時間ができた時に、思いついたことなどをメールで送信しますので,よろしくお願いします。


 アベさんは、ヒューマン・ギルドで熱心に学ばれたアドラー心理学の勇気づけをもとに、もっともひどい被災地の1つである石巻市(宮城県)で、教師として、1人の人間として他の人たちに勇気を与え続けています。

Yahooの被災地支援のための緊急災害募金
http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/detail/
1630001/index.html

<お目休めコーナー> 早咲きの桜③

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