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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

私は、チャーチルの勇気を与える言葉 が好きですが、とんだ誤解もある話を書きます。

野田首相は、今年1月4日の年頭記者会見で、記者から

「国民に信を問うしか局面打開はできないのではないか」

との質問に対し、

「ちょうど昨日、高校の同窓会があったのですが、そのとき手紙をもらいました。
世界史の授業を受けたときの記憶があるかどうかと。

それは、先の大戦の時のウィンストン・チャーチルの言葉。
The most famous six words、最も有名な六語、覚えてるかと。

先生が教えてくれたこと、忘れていましたけれども。
 
それは“ネバー、ネバー、ネバー、ネバー・ギブアップ” 

私は、大義のあることを諦めないでしっかりと伝えていくならば、
局面は必ず変わるというふうに確信をしています」

と、消費税率引き上げに対する強い意志を持って答えました。

このことは、新聞各紙やテレビのニュースに取り上げられました。


野田首相は、“ネバー・ギブアップ”(ギブアップしない、断念しない)の表現を使いましたが、私が聴いた、ある自己啓発のテープでは、原語は次のようでした。

“Never give in. Never, never, never,never give in.”(「・・・ 決して屈するな、決して、決して、決して、決して屈するな」)

背景は、次のとおりです。

母校ハロウ校の校長から話をするように依頼されたチャーチルは、校長から

「これは、歴史的な瞬間です。チャーチル氏は英国きっての名演説家ですから、氏の話されることを一言一句書き取りなさい。きっと忘れられない名演説になると思います」

と紹介されて演壇に立ったチャーチルは、眼鏡越しに学生たちをじろっと見回してから

“Never give in. Never, never, never,never give in.”

だけ言うと、演壇をさっさと降りてしまったのだそうです。

“give up”は、「断念する」「あきらめる」の意味ですが、“give in”は、「屈する」「降伏する」で、チャーチルは、第2次世界大戦の時にドイツ軍に屈することのないよう“give in”を使ったのが歴史的事実のようです。


野田首相にしっかりとしたスピーチ・ライターがいるといいですね。

 

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