アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

2月10日のブログ 「社長の宿題」 のシリーズとしてお読みください。

1978年10月から私の上司になった総合企画室長兼経理部長は、部下には「帝王」と言われていた人で、課長クラスの人間は、彼の個室に呼ばれる人がいると、“How's his weather?”(「天気はどうですか?」から転じて「彼のご機嫌はいかがですか?」の意)と尋ねるのが常でした。

ある件で私は彼に呼ばれました。話しているうちに彼は激怒し、持っていたボールペンを私に投げつけました。

私がとっさに交わしたため、ボールペンは、個室のドアのところまで飛んでいました。

「拾って来い!」

彼が命じるので、私は拾いに行きながら個室のドアをバタンと閉め、彼の机の上にボールペンを置き、言いました。

「やめようよ、こんなこと。ほかの奴らには通じても、俺には通じねえよ。こんなことしてどうすんだ、みっともない」

上司は、ボールペンを持ちながら、手が震えていました。

私の頭には「退職」の文字がよぎりました。

しばらく沈黙してから言いました。

「てなこと言って、大変失礼しました」

私は、深々と頭を下げました。

上司は、「僕も悪かった」と詫び、冷静なやり取りに変わりました。


その後、その上司は、とりわけ私を信頼してくれ、引き立ててくれるようになり、先に会社を辞めても、個人的に会うような関係になりました。


ここで私の言いたいことは、不当な上司に対して、時には「対決(コンフロンテーション)」しなければならない、ということです。

パワハラ上司は、部下が軟弱であるため理不尽な対応を続けることもある、と思っている、体育会系の私です。

◎『図解 伝わる!ように「話せる力」』の書評(9)

ほんの森出版の『月刊 学校教育相談』の3月号で私の『図解 伝わる!ように「話せる力」』が紹介されていました。

「ブックレビュー」というコーナーでした。

内容を3つの「しかけ」にまとめ、「3つめ」として次のようにまとめています。

3つめは隠されたしかけ、勇気づけである。

失敗しても自分自身を勇気づける方法、相手をくじかない会話の仕方などなど、自信を持って気持ちよく話す秘訣と一緒に、アドラー心理学の勇気づけを体得させるしかけだ。


ほんの森出版の代表取締役の兼弘陽子さん、ありがとうございました。

図解 伝わる!ように「話せる力」 (アスカビジネス)
岩井 俊憲

明日香出版社


 

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