おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(11月26日)も午後は茅場町のある金融会社の管理職3人のカウンセリングをしてきました。
今日は残る2人のカウンセリングをし、これで対象者17名の全員と面接したことになります。
その後は、ヒューマン・ギルドに戻って、16:30から某メディアの取材(ビデオ収録あり)を11月24日(月)に続いて受けることになります。
スタジオでの収録は、12月2日(火)の深夜になる旨連絡を受けました。
詳しくは、12月3日のブログとフェイスブック、12月4日のメルマガでお伝えする予定です。
さて、1月18日(火)に続いて「交友のタスクに関するアドラーの言葉」の2回目です。
・共同体感覚が発達する方法の一つは友情を通してである。われわれは、友情において、他の人の目で見、他の人の耳で聞き、他の人の心で感じることを学ぶ。 『人生の意味の心理学 下』
・人の中で何が起こっているかを理解するためには、その人の仲間との関係を考察しなければならない。 『人間知の心理学』
(1)共同体に対する所属感・共感・信頼感・ 貢献感を総称した感覚・感情であり、(2)精神的な健康のバロメーターでもある「共同体感覚」を育む格好の手段は、友人との関係においてであることは間違いありません。
そこで学べるのは、共同体感覚の基礎になる「共感」―他の人の目で見、他の人の耳で聞き、他の人の心で感じること―です。
次に、ある人を理解しようとするとき、その人の考えていること、言っていることを頼りにすることがたいていですが、アドラーは、そのことよりもその人の仲間との人間関係を重視します。
言っていることにはウソが混じりますが、人間関係を偽ることは難しいです。
私は、その人が人間的にまともであるかどうかを判断する尺度として「言っていることとやっていることが一致しているかどうか」(言行一致)に置いていますが、このことは人間関係の中で試されます。
最後に、アドラーとは関係ありませんが、「友情」に関する2つの箴言を紹介します。
「空気と光と友だちの愛、これだけが残っていれば気を落とすことはない」(ゲーテ)
「そもそもこの人生から友情を取り去ってしまうなどとは、太陽をこの世界から取り去るというものだ」(キケロ)
<お目休めコーナー> 11月の花(21)