おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
今日(12月12日)は、これから岡山に出張し、アドラー心理学ベーシック・コース の3日目を行ってきます。
久しぶりの岡山が楽しみです。
往復ともゆったりグリーン車に乗ります。
昨日(12月11日)の午後は、ベルサール東京日本橋で 一般社団法人 日本能率協会と株式会社 ビズリサーチ 主催の【トップマネジメント研修】に出かけてきました。

いつものように一番前の席に陣取りしました。
さて、私の監修本の紹介です。
『イライラしないママになれる本 子育てがラクになるアドラーの教え』(野口勢津子著、岩井俊憲監修、秀和システム、1,300円+税)

アマゾンで予約販売(正式発売は12月23日)が始まったばかりです。
内容紹介には、次のように書かれています。
アドラー心理学の考え方、技法を用いて親子関係をスムーズにし、親子関係の「困った」を解決。叱らなくても「自らやる子」に育ち、子育てがみるみるラクになります。
「叱らない子育て」「ほめる子育て」がうまくいかない人、怒ってばかりの毎日に疲れたお母さんのための本です。
私は、監修者として解説を書いています(一部紹介、改行はこのとおりではありません)。
読者に強調したい点
この本には野口さんの3つメッセージが込められているようです。
①失敗体験があってもいいじゃない。
②クヨクヨ悩んでいないで、できるところから始めようよ。
③それには、複雑に考えるよりシンプルにしてしまうこと。
野口さんの2人の男の子を育てる過程は、第1章で読み取れるように、それこそ山あり谷あり。ご夫婦の関係も危機的な状況があったようです。
それは世間では「失敗」と呼ぶのだそうですが、野口さんにかかってしまうと、過度的な現象にしかすぎず、諦めさえしなければ、言い換えれば、それでフィナーレを迎えなければ、失敗にならないことを教えてくれます。
ここが読者の共感を呼ぶところです。
アドラー心理学では、「不完全である勇気」とよく言います。
私たちはよりよくなろうとして努力しますが、どうにもならないとき、こんなはずじゃなかったときが、それこそしょっちゅうあります。
そんなときに陥りがちなのが自分と他者を責める心理です。
「どうしてできなかったのだろう?」
「私のどこに問題があったのだろう?」
「きっと私の周囲に何かしら妨げる要因があったに違いない」
こうして果てしなく続きます。
その結果、子育てに自信を失うばかりでなく、自分自身をより一層卑下することになってしまいます。
そんな時こそ「不完全である勇気」の出番です。
勇気は他者を勇気づけるために使われるだけでなく、自分自身の不完全さを受け入れるためにも発揮されます。
「不完全である勇気」は、失敗に見えることを可能性に見せてくれる知恵です。
「不完全である勇気」はまた、クヨクヨ悩むよりもハタと困ったとき、困る現実はありながらも、できることから取り組んで行くことを教えてくれます。
そのことは、第2章の感情のコントロール法で学べます。
第4章の困った場面での対処法も参考になり、第3章の勇気づけを駆使して、小さなところから取り組みが可能になります。
さらに特筆すべきは、この本の、特に第5章に込められたシンプルなヒントの数々です。
かりに解決策が思い浮かばなくともかまいません。
やがてたくましいママになれるよう勇気づけてくれています。
ここまで私の解説を読んでいただくと、この本がアドラー心理学をもとにした子育てに関して第一級の本であることをご理解いただけるでしょう。
◆出版記念講演会開催!
野口勢津子さん(ブログ、フェイスブック)を講師として次のとおり『イライラしないママになれる本』(秀和システム)の出版記念講演会を開催することが決まりました。
日時:2016年1月16日(土)10:30~12:00
場所:ヒューマン・ギルド研修室
会費:1,000円(受付時に徴収)
ご案内:近々、野口さんからのブログ、フェイスブック でお知らせ
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ところで、私の本も売れていますよ。
日本能率協会マネジメントセンターの久保田さんから昨日重版のお知らせが入りました。
『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』
21刷、累計12万5千部!
私の出している本の中では№1の売れ行きで、韓国、台湾、中国でも翻訳・出版されています。
<12月13日追記>野口勢津子さんの『イライラしないママになれる本』の出版記念講演会等の企画が決まったようです。
こちら をご覧の上、申し込みが可能です。

<お目休めコーナー> 穂高のなごみ野の花(6)
