アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(12月15日)は、某航空会社の研修を2回行ってきました。

9:30~12:30と14:00~17:00に「アドラー心理学と勇気づけ」に関する研修をそれぞれ53人、52人に対して2度行うという珍しいパターンでした。

疲労が蓄積している上に、予定していた電車が遅れる、パワーポイントの講師用資料が不完全、Yシャツに腹部の部分にシミがある、という事態に、私はいったんめげました。

電車は乗り継ぎがよく、研修会社の方との待ち合わせの場所に間に合いました。

困ったのは、パワーポイントの講師用資料です。

私は、研修でパワーポイントを使う際に、必ず「配布資料」と「プレゼン資料」を分け、配布資料の2倍くらいのプレゼン資料を用意して研修に臨みます。

受講者の反応や、質問によって臨機応変に必要なスライドを出す技を用いています。

「数字キー+ENTER」と使うと、手元にある「プレゼン資料」を頼りにどのスライドでもすぐに映し出すことができます。

ところが、私が持参してきたのは、「配布資料」でした。

研修の関係者と一通りの挨拶を済ませてから、みっともないことですが、講師の席に座って、一生懸命「プレゼン資料」になる不足部分のスライド番号を書き写していました。
これは10分以上かかってしまいました。

私は、講演・研修を行う際は、最初は背広のボタンを留め、その後はずして臨みます。

結構ボディランゲージが大きい講師なので、あえてこのようにします。

ところが、Yシャツの腹部左側部分にシミがあることを見つけたのです。

何たる不覚! 家でチェックしておかなければならなかったのですが。

私は、1日中背広のボタンをつけたまま研修を行うことにしました。


さて、ここでアマとプロの差が出ます。

アマは不覚の事態に取り乱し、「どうしてしっかり準備しておかなかったのだ」と自分を責めます。
その結果、研修のパフォーマンスが低下します。

プロは、不覚の事態があったとしても、「起きたことは仕方がない。自分にできることをしておこう」と決断し、自分にできる最大限のことに取り組みます。

私はもちろん、後者を選択し、結果として最高のパフォーマンスを発揮しました。

1度目をご覧になっていた研修担当の方のフィードバックを取り入れ、2度目は、1度目をリハーサルとみなし、自分でも満足なパフォーマンスを発揮しました。

午前中感じていた疲れも、昼休みに一人にしてもらい、コーヒーを飲んだり、呼吸法をしたりしながら吹き飛ばしました。

「さすがプロ」と自画自賛でき、渋谷のイルミネーションの美しさに見とれた研修後の私でした。

<お目休めコーナー> 穂高のなごみ野の花(9)

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