アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(12月21日)、オフィスに『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』(日本能率協会マネジメントセンター)の韓国語版が6冊届きました。

マンガでやさしくわかる
アドラー心理学 人間関係編
岩井俊憲,星井 博文,サノマリナ
日本能率協会マネジメントセンター

これで『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』シリーズ全3冊のすべてが韓国で読めることになったわけです。

 
さて、「不登校に贈る応援歌」シリーズの2回目です。

有名人も不登校/引きこもりの経験者だったことをお伝えします。

第1は、演出家の宮本亜門さん。

こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト 〜心の健康確保と自殺や過労死などの予防〜
(厚生労働省)の 「シリーズインタビュー 生きる力」 で次のように語っています(-XXXXXは質問部分)。

―高校時代には不登校、引きこもりに。

高校時代も友だちはいたんですよ。嫌われたくないから、いろいろ努力してたんです。それで家に帰ってきてため息をつく。

あの頃は、どうやって自分という人間を消すか、ということばかり考えていました。目立つと「普通」なふりをしなくちゃいけないので、傷つくわけです。目立たないようにと、ネズミ男みたいにグレーの服ばかり着たりね。今から考えるとすごく子供っぽいんですけど(笑)。

でも結局、自分と周囲とのギャップに耐えきれなくなって、部屋から出られなくなりました。友だちは誰も僕の悩みには気づいてなくて、みんなびっくりしていましたね。

―引きこもってる側の心理というのは、どういうものなんでしょうか。

部屋のドア越しに、両親や先生、友だちが「出ておいでよ」「学校に行こうよ」と呼びかけてくるんですね。本当は出ていきたい気持ちはあるんですけど、きっかけがつかめない。そのうちに両親は自分自身を責めはじめ、ケンカをし、父親は怒鳴り、母親は泣く、という風に、どんどん状況がシリアスになってきて、僕も追いつめられていく。ますます出られないわけです。

もしかしたら「出てこい」なんて言わないで、部屋の外で宴会をやったりダンスをやって楽しそうにしてたら、出て行ったのかもしれませんね。『北風と太陽』の話がありますが、僕は舞台を演出したり人と接する時は、常に太陽でありたいと思っています。北風では人は心を開きませんよ。

どんどんシリアスになるというのは、引きこもりという状況に、みんな視野が狭くなっていくんでしょうね。引きこもりといっても、時には滑稽な局面だってあるんだと思います。たとえばどんなにシリアスでも、食事はとるわけですよね。

そうそう。「出てこい」「出たくない」とやっている一方で、母親はご飯を部屋の前に置き、僕はそれを中に入れて食べて、食器をもとに戻すわけです。部屋から出ないと言っておきながら、大小はトイレに行って済ませてるんです。考えたら、何かへんですよね(笑)。

―もしかしたら宮本さんにとって引きこもりの期間というのは、自分と向きあう絶対的な孤独時間として、必要なものだったのかもしれませんね。

そうですね。こういう問題の解決には、"時間"というのは大きいと思います。本当の僕はこうなんだと、自分をさらけ出して七転八倒する。そんな時間を通り過ぎることが必要なんでしょうね。

引きこもってた間は、部屋を暗くしてひたすらレコードを聴いていました。20枚ぐらいしか持ってませんでしたが、それを繰り返し繰り返し聞いてましたね。感受性の鋭い時期ですから、フルトベングラーとか聞くと感動しすぎて吐きそうになってね。でも、あの暗い部屋で繰り返し音楽を聞いた経験は、僕の演出家としての原点になっている気がします。

一番最後の「あの暗い部屋で繰り返し音楽を聞いた経験は、僕の演出家としての原点になっている気がします」の部分は、将来に向けての充電期間に相当する「踊り場」体験だったように思われます。

その他にも有名人の不登校経験者がいます。

西田敏行さんは、高校進学で上京したものも、言葉の訛りに劣等感をもち、不登校をして上野動物園に入りびたっていたことがあったそうです。

千原ジュニアも。

さらに驚くことに、マツコデラックスさんは、フジテレビ系の『ホンマでっか!?TV』で「周りに合わせるのがつらくなっちゃったの」と、不登校のカミングアウト。

政治家にも不登校経験者が何人もいます。

不登校は、珍しくないのです。

<お目休めコーナー> 12月の花(12)

 

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