おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(1月31日)は、10:00~17:30にヒューマン・ギルドで冬季開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の4日目を行っていました。
午前中はカウンセリングに関する講義、早期回想解釈。
午後は、カウンセリングのデモンストレーションに続いて18人の受講者全員の一人ひとりにカウンセラー体験をしてもらいました。
私は、クライアント役を務めながら、大きな示唆をいただきました。
これで全体の半分が終わったことになりますが、後半が楽しみになっています。
さて、1月31日(日)の日本経済新聞の「こころの健康学」に認知行動療法研修開発センター所長の大野 裕氏が「不安な気持ち」に関連して「ネガティビティ・バイアス」という言葉を書いていました。
「ネガティビティ・バイアス」というのは、「ネガティブな方向に偏った判断をする傾向」という意味で、私たちは思いがけないことが起きた際、まずはよくない事態を考えて身を守ろうとします。
このことによって不安になるのは、太古の時代から生き延びるために欠かせない、自然なこころの動きだ、とも書いてありました。
これには納得でした。
「ネガティビティ・バイアス」の言葉を知って私は、真の楽観主義の考え方が裏付けられました。
楽観主義は決して、物事のよい面ばかり見るものではありません。
自分が直面する課題をしっかりと捉え、よくない事態をも想定して、自分のできる最大限のことをするのが真の楽観主義者とも言え、彼らは、最初からいいことばかりが起きると信じ込むノーテンキな人とは違います。
その意味ではペルグリーノ博士がよく使う「現実的楽観主義者」は、「ネガティビティ・バイアス」のプロセスを経て、自分のできる最大限のことをする、真の楽観主義者だと考えられるかもしれません。
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