おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(2月15日)のブログ 冬季開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の6日目 でカウンセリングのデモンストレーション(公開カウンセリング)を受けたNさんがご自身のブログで
「宇宙まで飛んでいって戻ってきたような時間でした」2016年02月15日(月)NEW !
としてご感想を書いていらっしゃいますので、ご自身のご承諾を得て、一部を紹介させていただきます。
岩井先生のカウンセリングは、20人ほどの前でのカウンセリングだったにもかかわらず、安心してすべてを委ねることができました。後からそれはなぜだったんだろうと考えた時、アドラーでいつも言っている信頼・尊敬・共感が先生とそして仲間と共にあったからなんだと思います。
身体を突き抜けていき、宇宙まで飛んでいって、また自分の心に入っていくような感覚のように素晴らしく、それ以上の言葉で伝えることが難しいほどの感動が今朝も続いています
仲間からの勇気づけの言葉も胸に響き、公開カウンセリングの力と素晴らしさも学びました。
私は、アドラー・カウンセラー養成講座 や カウンセリング演習 でしか公開カウンセリングを行いません。
その理由は守秘義務が守られる場でしか行ってはならない、という戒めがあるからです。
さて、これからが本題です。
『現代アドラー心理学 上』(春秋社)という、絶版になっている本を読んでいたら、「協力と競争」のことが書かれていました。
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現代アドラー心理学〈上〉 |
Guy J. Manaster,Raymond J.Corsini, 高尾 利数,前田 憲一 |
春秋社 |
この本の上下は、アドラー心理学をしっかりと学びたい人ならば、中古でもお買い求めになった方がいい本です。
こんな記述がありました。
人間や動物は、協力的でもあり、同時に競合的でもある。
問題は、生きていくのにどちらの方がよいかである。
これは、哲学的問題ではあるが、アドラー派は端的に「協力だ」と答える。
我々は、お互いに助け合うこと、共に調和して労することが最後の答えだと信じる。
なぜなら、我々は根本的に社会的生き物であり、真に協力的な社会においてのみ平和と充実を見出すことができるからである。
そして、このように結論づけます。
協力と競争とは興味深い位置にあり、必ずしも相克しない。
すべての進歩には、そして有益な競争の底には、協力が宿っているのである。
アドラー心理学の中には、すべての競争を否定する人もいます。
確かに愛のタスク、交友のタスクにおいては、「競争的人間関係」は否定すべきでありますが、仕事のタスクにおいては、競争は「進歩」の側面にとって、生産性を高める点で有益な側面があることを私は認める立場です。
<お目休めコーナー> 2月の花(16)
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