おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(2月1日)は、午前中整体に行き、疲れた体のお手入れをしてきました。
4週間に1回くらいの頻度で鍼治療も含めて受けています。
さて、「不登校に贈る応援歌」シリーズの第9回目。
今までの8回は次のとおりです。
12月19日 不登校に贈る応援歌(1):踊り場が必要
12月22日 不登校に贈る応援歌(2):あの人も不登校だった!
12月23日 不登校に贈る応援歌(3):私もプチ不登校だった!
12月28日 不登校に贈る応援歌(4):そもそも不登校って?
1月 9日 不登校に贈る応援歌(5):苦しまずに学校に行かない選択
1月14日 不登校に贈る応援歌(6):苦しまないでできること
1月19日 不登校に贈る応援歌(7):不登校に言及した本の紹介
1月30日 不登校に贈る応援歌(8):「学校に行きたくない」と言われたら・・・・
1月25日(月)のことです。
私は、インターネットの環境がない企業の研修施設で寒さに震えながら「しくじり先生」(テレビ朝日系列)で「無気力人間もここまですごいの!」レベルの見栄晴先生の講義を観ていました。
見栄晴先生は、15歳で人気番組「欽ちゃんのどこまでやるの!」に出演し大ブレイクしたものの、プライベートでは、せっかくの欽ちゃんの「大学に入ると友達ができるよ」の助言を受けながらも大学中退してしまったこと、ギャンブル漬けの日々を繰り返していたこと、その結果母親に借金を肩代わりさせたこと、などの無気力から生じた "しくじり" を明かしていました。
それでも、50歳を目前に目覚めました。
そのメッセージは、「大切な人のため、お世話になった人への恩返しという気持ち、気力があればいくつになっても人は変われる」というものでした。
ここでのポイントは、見栄晴先生が人から受け取るだけの人生から他者に貢献する気持ちが出るように自分を変えたことです。
同じことが不登校の子どもに関して言うことができます。
不登校の子どもは、たいていが自分自身を責め、役に立っていないと感じています。
しかし、親や周囲の人たちの対応次第で「あなたは役に立っているんですよ」と言語・非言語で伝えることが可能です。
不登校の子どもは、次のような点で親や周囲の人たちの役に立っているのです。
・親に学びの機会を提供してくれている
・家事(炊事・洗濯・掃除など)の分担をしてくれる
・頼りになるお留守番役を務めてくれる
・親の身近な相談相手になってくれる
・夫婦間の調整役を担ってくれる
・下のきょうだいの面倒を見てくれる
・親の知らない情報を提供してくれる
・援助者に支援の機会を与えてくれている
・その他
こう考えてみると、不登校の子どもはずいぶん役に立っていてくれていると考えられるのだし、また、そのように貢献の機会を少しでも提供する必要があります。
その子が「自分は迷惑をかけているばかりの存在ではない。ほんの少しかもしれないけれど、家族や他の人たちの役に立っているのだ」と思えるならば、罪悪感一杯になって自分や、時として家族を責めることが減ってきます。
アドラー心理学は、立ち直るきっかけとして「貢献」を重視します。
「お手伝い作戦」も生かせます。
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