おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(2月18日)のブログで一昨日の吉報を書き忘れていました。
また重版のご連絡を日本能率協会マネジメントセンターの久保田章子さんからいただきました。
『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』(2015年8月発売)が4刷になり、間もなく累計2万部になります。
『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』の第1弾、第2弾と比べれば少しペースが遅いですが、着実に売れているようです。
これでシリーズ20万部が射程距離に入ってきました。
他の出版社から出している本も順調に売れています。
一昨年の7月以降の勢いを取り戻しています。
さて、昨日は、お休みを満喫させていただきました。
10:00から1時間少々「らくらく整体」で体の、特に背中ほぐし。
これは効いた~。
その後はカミさんと待ち合わせて、高田馬場、池袋経由で護国寺へ。
護国寺行きの目的は、真言宗豊山派教化センター主催の公開講座で
いま、弘法大師の願い
~大宇宙のなかの私~
と題する加藤純章先生(名古屋大学名誉教授)の講演をお聴きするためでした。
仏教の発展過程を最初の原始仏教と最後の密教を並置しながら、『ブッダのことば―スッタニパータ』(中村 元訳、岩波文庫)と空海の言葉を紹介してくれました。
『ブッダのことば―スッタニパータ』から響いて来た言葉は、次の4つでした。
・究極の理想に通じた人がなすべきことは、次の通りである。
能力あり、直く、正しく、ことばやさしく、柔和で、思い上がることのない者であらねばならぬ。
・足ることを知り、わずかの食物で暮らし、また生活も質素であり、諸々の感官が静まり、聡明で、高ぶることのない者でなければならない。
・一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ。
・全世界に対して、無量の慈しみの心を起こすべし。
これはまさに自分自身と他者/他の存在に対するあり方で、アドラー心理学の共同体感覚の実践そのものではないでしょうか?
また、空海の『性霊集』をもとに動物・植物を含めて悟りに道に近づく請願を立てていることが語られました。
このことは、アドラーが共同体の構成要素として人間だけなく、他の動植物どころか無生物をも想定し、果ては宇宙につながっていることと結びついています。
アドラー心理学と仏教の接点が見られると、両者に関心が深い私はたまらない魅力を感じます。
◆アドラー心理学と仏教の接点を探る本として畏友、岡野守也さん(サングラハ教育・心理研究所 主幹)の本をお勧めします。
<お目休めコーナー> 2月の花(19)