おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(11月26日)はオフの日を楽しみました。
遅めのランチはカミさんと中野セントラルパークにあるパンケーキの店に入りました。
Smile、Smile、Smileの私たちであります。
この敷地にある四季の森公園を散策。
そして、中野ブロードウェイのお店でお買い物。
さて、これからが本題です。
私は、「内発的なモチべ―ション」である〈モチベーション3.0〉こそが「勇気づけ」と深い関わりのあることを論証しようと、今まで3回、『モチベーション3.0ー持続する「やる気!」をいかに引き出すか』(ダニエル・ピンク著、大前 研一訳、講談社+α文庫、820円+税)を参考にしながら勇気づけとモチベーション3.0の関連について書いています。
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モチベーション3.0 持続する「やる気!」を いかに引き出すか (講談社+α文庫)
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ダニエル・ピンク著、大前 研一訳 |
講談社 |
2016年11月12日 勇気づけとモチベーション3.0(1):企業の現場では
2016年11月15日 勇気づけとモチベーション3.0(2):モチベーションの基本ソフト
2016年11月16日 勇気づけとモチベーション3.0(3):内発的動機づけとしてのモチベーション3.0
コンピューターのOS(基本ソフト)になぞらえられる〈モチベーション1.0〉〈モチベーション2.0〉〈モチベーション3.0〉は、そもそも次のとおりです。
〈モチベーション1.0〉・・・生存を目的とする人類最初のOS
〈モチベーション2.0〉・・・信賞必罰(アメとムチ)に基づいて与えられる外発的なモチベーション
〈モチベーション3.0〉・・・自分の内面から湧き出る「やる気(ドライブ)」に基づく内発的なモチべ―ション
私は今回、〈モチベーション3.0〉がすべてに有効であるとは限らないことを述べたいと思います。
このことはまた、勇気づけがすべてに有効とは限らないとの結論になります。
著者はアメとムチに基づく〈モチベーション2.0〉が規則的なルーティンワークには効果を発揮し、仕事の必要性の根拠を示し、それが退屈な仕事だと認め、望む方法でその仕事を完成させる自由を相手に与えた場合は、いっそう効果を発揮する場合があることを書いています。
そこで私は、アブラハム・マズローの「欲求段階説」を参考にします。
マズローの「欲求段階説」は(1)「どんな人間の心にも5つの欲求段階が存在する」というもので、低次の基本的欲求から高次の欲求を次のように捉えています。
生理的欲求・・・食べることができる仕事
安全・安定欲求・・・賃金や身分の保障
所属・社会的欲求・・・職場の一体感、仲間の居心地の良さ
承認・尊厳欲求・・・昇進・昇格、上司や同僚からの承認・評価・賞賛
自己実現欲求・・・自分を試せるチャレンジングな職務
さらには、(2)「1つの欲求が満たされると、次の段階の欲求が優勢になる」としています。
私は、マズローの「欲求段階説」のそれぞれに〈モチベーション1.0〉〈モチベーション2.0〉〈モチベーション3.0〉を当てはめると、次の図になることを思いつきました。
私の結論は、次のとおりです。
1.すべての人が同じモチベーション・ファクターを望んでいるわけではない。
2.それぞれの人の欲求段階/発達段階に応じて望むモチベーション・ファクターは違う。
3.〈モチベーション3.0〉に類する「勇気づけ」もまた、低次の欲求段階や発達段階が成熟していない人には効果を発揮しないこともある。
いかがでしょうか?
<お目休めコーナー>11月の花(21)