おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨晩(4月20日)は、金沢で研修を行ってから東京に戻り、今日はこれから大阪に向かいます。
久しぶりに 「男と女の心理学」のカテゴリー で書きます。
『現代アドラー心理学 下』(G.J.マナスター&R.J.コルシーニ、春秋社、絶版)のP.183~184に目を通していたら
パートナー選びの8つの知恵
とも言える文章に出くわしました。
これから結婚する人に大いに役立ちそうな文章なので、以下に紹介いたします。
1.急いで結婚するな。長い間知り合うことと長期の婚約は、望ましいものである。
相手を深く知るようにしなさい。
2.結婚すれば、相手の家族や友人とも結婚するようなものである。
どちらも好きになれないなら、止めておきなさい。
3.結婚において、まさに一番重要な部分は会話である。
互いに話し合うために費やす時間は、他のいかなるものに費やす時間よりも、かなり多い。
だから、結婚以前に、よい、内容のある会話を交わせないならば、注意するがいい。
どちらかが相手よりずっと頭がよかったり、口数が多かったりすると、それは不満足の理由になりうる。
4.家族や友人についての相手の意見を知るようにしなさい。
彼らはしばしば、あなたが見ることのできないものを見ることができる。
5.できるだけ長い間、2人で他の人たちから離れてみなさい ― 一種のプレ・ハネムーンとして。
たとえば、キャンプの旅をするとか。他のグループとであったり、自分たちだけであったりである。
それはお互いにどれだけ長い時間耐えられるかを知るためである。
6.いつも同じ環境にいるのではなく、いろいろな幅広い状況の中で、一緒にいるようにしてみなさい。
つまり、仕事や、互いの家庭や、レストランだけはなく、公園や、海岸や、旅行などである。
7.結婚前は、互いに最良のふるまいをしようとしていることや、無意識に相手によい印象を与えようとしているということを記憶しておきなさい。
そういうわけで、予期していないときに訪問するとか、長い間一緒にいるとかすることは、決断をする際に大きな価値を持つのである。
8.結婚カウンセラーたちがしばしば発見することを、心にとめておきなさい。
つまり、結婚する前に相手について一番好きだったっことが、結婚後には、まさにその同じことが、一番いやになるということである。
注意や愛情や何かが、過剰であることを想像してごらんなさい。
補足説明をすると、「結婚する前に相手について一番好きだったっことが、結婚後には、まさにその同じことが、一番いやになるということである」という部分が次のように書かれているので、とても参考になります(P.182~183)。
不幸な事実は、まさに結婚する理由そのものが、離婚する理由と一緒だということである。
一例を挙げよう。
ティムはヘレンと結婚した。
その理由は、彼女が(a)倹約家だったから、(b)物静かだったから、(c)家政が上手だったから、である。
何年かの結婚生活後に、彼は彼女と離婚した。
なぜなら彼女が、(a)けちだったから、(b)会話がなかったから、(c)家庭以外に何の関心もなかったから、である。
いかがですか、結婚に関わりのあるカウンセラーにも役立ちませんか?
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