おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(4月24日)の午後は、郷里の栃木県鹿沼市に行って、日光市と鹿沼市の校長を主対象とした「上都賀地区小学校教育研究会研修会」で
児童生徒の自尊感情を高めるための支援
― アドラー心理学に基づく児童生徒への支援
の講演(研修)を行ってきました。
スライドの表紙で私が鹿沼市の出身であることをアピールしました。
参加者が40人で、ちょうど2人二組ができたので、いつもながらの討議・演習を交えて1時間40分の研修を全うしてきました。
すでに私の講演を聴いたことがある方が何人もおられて、「学級経営にアドラー心理学を生かしています」という方もいらっしゃいました。
『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房、1,800円+税)を必読書だとおっしゃる方もいました。
リレーションづくりに続いて独立行政法人 国立青少年教育振興機構 の高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概要〕 ―日本・米国・中国・韓国の比較― (平成30年3月30日発表)をもとにした自尊感情を巡る国際比較の話をしました。
その資料では、日本の高校生の主な特徴として
●運動系のクラブや野外活動への参加は低調である
●食生活は健康的である
●就寝時間が遅い
●体型への不満が高い
●日常的な心情や感情は比較的安定している
●自己肯定感が低い
が示されていました。
特に「自己肯定感が低い」ことについては、
日本の高校生は、「私は価値のある人間だと思う」「私はいまの自分に満足している」などの自己肯定的な項目に対する評価が米中韓に比べて低く、しかもその差が大きい。
と書かれていました。
その上で、
自己肯定感=自尊心+自己受容+自己効力感
だと伝えました。
後半は、8つの要素からなる自尊感情を高めるためには「勇気づけ」が欠かせないとして自説を展開しました。
ただ、後半時間が足りなくなって、用意していたある校長のエピソードを伝え切れずに終わったのが残念なので、次回のブログに書くつもりです。
<お目休めコーナー>4月の花(25)
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