おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
「アドラー心理学ブームについて」の22回目です。
前回、5月1日付けの アドラー心理学ブームについて(21) でアドラー心理学がブームになりつつある背景として時代が『依存』から『自立』に向かい始めたことを指摘し、「何かに依存して生きている虚しさに気づいて、やっと自分に向き合う必要を感じている人たちがいる。その人たちがアドラー心理学の発するメッセージに耳を傾け始めたのではないか?」との私なりの仮説を提供しました。
今回は、自立について、私が今までに書いたブログを参照にしながら私の考えを述べます。
まず、2012年8月13日付けブログ 本の紹介:『孤舟』(渡辺淳一)で自立を考えた で自立の4つの側面として
総合的自立=社会的自立+経済的自立+心理的自立+家庭的自立
と書きました。
ここで、社会的自立の観点からすると、他者が自分を嫌うか好くかは他者の課題であって、かりに嫌われたとしても、そのことを受け入れる勇気を持つことが『嫌われる勇気』の大きなメッセージです。
次に、2012年12月10日付けブログ 『自立』と『依存』について では、
自立は孤立とは異なり、協力(別名:相互依存)できる能力を持ち合わせた人の資質なのです。
対人関係が円満に取れる人が「一人でいられる能力」(ability to be alone、ウィニコット)を発揮することが自立なのです。
と書き、自立と孤立の違いを強調しました。
何かに集中的に依存するのでなく、周囲と仲間意識を持ちながら、健全な、協力的な関係を持つことが今の時代に求められ始めているのではないでしょうか?
◆自立しながらも周囲との協力的な人間関係を学ぶためには ヒューマン・ギルドでアドラー心理学を学ぶなら
が糸口になります。
<お目休めコーナー> 5月の花(4)
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