アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

「アドラー心理学ブーム」がますます加速しつつある話を今日も3つ。

1. アドラー・カウンセラー養成講座 の4日目

2. 金井 津美さんが日経ビジネスセミナーの講座をご担当

3.読売新聞9月17日朝刊に『カウンセリング・マインド』の広告


1. アドラー・カウンセラー養成講座 の4日目

昨日(9月14日)の10:00~17:15は、ヒューマン・ギルドで アドラー・カウンセラー養成講座 の4日目を行っていました。

学びの内容は、次のとおりです。

(1)カウンセリングについてのミニ講義

(2)早期回想の徹底解釈
これは、私の編み出した「早期回想解釈がたちまち上手になる7つのコツ」を使いながら進めたら、4人ほどのケースを読み解くだけで、格段の進歩が見られました。




(グループごとの解釈の勉強)

(3)カウンセリング・デモンストレーション
私がカウンセラーとしてSSさんをクライアント役にしてアドラー派のカウンセリングの進め方の実例をお見せしました。

SSさんは、ある非公開のフェイスブックに次のとおり感想を書いてくださっています。
その前半部分のみご紹介します(ご本人の了解済み)。
SSさん、ありがとうございます。

今日は、アドラー・カウンセラー養成講座の第四日目でした。
そこで、私は有り難いことに、初めてオープンカウンセリングを経験することができました。

カウンセリングしてくださった岩井先生はもちろん、私がカウンセリングを受けることに同意して温かく見守ってくださった受講生の皆さんにも、心からお礼申し上げます。
貴重な経験をさせてくださって、本当にありがとうございました。

一番印象に残ったのは、オープンカウンセリングによる勇気づけの効果が非常に大きいということです。

(4)カウンセリング演習(5人一組):質問練習




2. 金井 津美さんが日経ビジネスセミナーの講座をご担当

ヒューマン・ギルドのプレミアム会員 の 金井津美さん(研修講師)が日経ビジネスセミナーの講座をご担当されます。

金井さんからは、次のとおりメールが届きましたので、ご本人のご了解を得て転載させていただきます。

日経ビジネスセミナーの講座を担当することになりました。

===========================

ホスピタリティの心構えを普段のビジネスでの人間関係でも活かし、関係性の質の向上を目指します。

心理学的手法を用いて、相手の心(感情)に寄り添うための「心のあり方」を学ぶ講座です。

日時:2014年10月15日(水)10:00-17:00

題名:女性リーダーの「ビジネス・ホスピタリティ力」養成講座

会場:丸の内オアゾ 丸善3階 日経セミナールーム

対象:女性のみ

受講料:一般34,560円 会員29,160円

http://www.nikkei-nbs.com/nbs/seminar/141015KR.html

============================

講座では、岩井先生直伝の「感情のコントロール」も一部引用させていただきます。

またアドラーの「目的論」を用いて相手の気持ちに寄り添える心のあり方を皆様にご理解いただけるようにします。

アドラー心理学が女性リーダーにも広がるのが楽しみです。


3.読売新聞9月17日朝刊に『カウンセリング・マインド』の広告

コスモス・ライブラリーの大野純一社長から読売新聞9月17日朝刊に私の『アドラー心理学によるカウンセリング・マインドの育て方』(1,600円+税)の広告が掲載される旨ご連絡をいただきました(写真右下)。

アドラー心理学の認知が日に日に高まっているためで、諸富祥彦先生の2つのご著書と一緒になります。

アドラー心理学によるカウンセリング・
マインドの育て方―
人はだれに心をひらくのか
岩井 俊憲
コスモスライブラリー

この本も累積すると、2万部近く売れているロングセラーです。

<お目休めコーナー> 9月の花(14)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(9月13日)の午前中は、私が非常勤理事を務める、保育園を経営する 一般社団法人 若水会 の理事会に出席していました。

 ヒューマン・ギルド に向かう途上、池袋で大型店に寄ったら、『人間関係が楽になるアドラーの教え』(大和書房)がちゃんと見えるところにありましたよ。


(ジュンク堂)


(LIBRO)

どちらの書店も「アドラー心理学」のコーナーがありました。

人間関係が楽になるアドラーの教え
岩井 俊憲
大和書房

午後は、ヒューマン・ギルドで アドラー・カウンセラー養成講座 の3日目を行っていました。
受講者数は15名(うち5名が再受講)。

研修の主な柱は、ライフ・スタイル分析の中の早期回想解釈とカウンセリング演習でした。

研修の最後には、聴き方の訓練として、グループで「ディベート式」と「エンカレッジ式」を対比して行いました。

「ディベート式」では、見解の違う相手をやり込めるやり方で、あえて好ましくないモデルを体験してもらいました。

続く「エンカレッジ式」では、反対意見を持つ人と互い違いに座り、「繰り返し」と「アイコンタクト」を使って、相手との意見の違いを受け入れつつ自分の意見を表明するやり方です。

ターゲットなる人について2つをしっかりと観察し、勇気づける役割の人もいます。
再受講の5人に担当していただきました。

アドラー・カウンセラー養成講座 を受講するためには、ヒューマン・ギルドのプレミアム会員アドラー心理学ベーシック・コース および 愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE)修了者です。

◆ヒューマン・ギルドのホームページには、カウンセラーになりたいについてわかりやすく書いてあります。

<お目休めコーナー> 9月の花(13)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

「アドラー心理学ブーム」がますます加速しつつある話を3つ。

1.アドラー心理学ベーシック・コース(平日開催)

2.読売新聞にアドラー心理学書3点の合同広告

3.『「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣 働く人のためのアドラー心理学』の文章


1.アドラー心理学ベーシック・コース(平日開催)

昨日(9月12日)の10:00~15:00にヒューマン・ギルドで平日版  アドラー心理学ベーシック・コース  の2日目を行っていました。
参加者は17名。平日コースとしては多い人数で、しかも、ノリが抜群にいい受講生たちです。

おそらくブログで内容をご紹介してくださる人たちが何人もいるでしょうが、初回に撮った写真をアップさせていただきます。
コーチのお仕事をされている 鈴木実歩さん  からいただいたものです。

 
(左から早出さん、高桑さん、岩井、鈴木さん)

2.読売新聞にアドラー心理学書3点の合同広告

昨日の読売新聞の朝刊の第1面に「心理学関連書」の広告が掲載されていて、『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)が小倉 広さん著の『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(ダイヤモンド社)などと並んでいました。

 

ちなみに、『平気であなたを傷つけてくる人から自分を守る本』の著者の石原 加受子さんも、小倉さんと同じくヒューマン・ギルドで アドラー・カウンセラー養成講座 などを修了された方です。

3.『「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣 働く人のためのアドラー心理学』の文章

まずは、次の文章をお読みください。心に響きませんか?

 挫折したからこそ、
 気づくことができます。
 悔しい経験をしたからこそ、
 奮起することができます。
 傷つけられた痛みを
 知っているからこそ、
 人に優しくできます。

 今の自分と同じように、
 過去の自分を受け入れる。
 それもとても重要なことなのです。

ある福祉関係の方が、「今日の名言―過去の自分を受け入れる」としてブログに書いていたものをみつけました。

実はこの文章は、私が『「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣 働く人のためのアドラー心理学』(朝日新聞出版、1,300円+税)の習慣1 「ありのままの自分を受け入れる」(P.59)に書いていたものです。

「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣
働く人のためのアドラー心理学
岩井俊憲
朝日新聞出版

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

アドラー心理学ブームが加速し、お陰でいろいろなところから問い合わせ、講演・研修依頼、著作・原稿執筆依頼があります。
私はできるだけ誠意をもって対処し、自分でできないことは、できる人に委ねています。

本当にありがたいことです。

30年間こつこつとアドラー心理学一筋でやってきてよかったと思います。
私は、支援者に恵まれています。

さて、9月12日(アマゾンは14日)発売の『人間関係が楽になるアドラーの教え』(大和書房、1,400円+税)についても、大々的にご紹介くださる方が出てきて、9月17日(水)にお目にかかることになりました。

人間関係が楽になる
アドラーの教え
岩井 俊憲
大和書房

さて、今回は『人間関係が楽になるアドラーの教え』の「おわりに」に私が書いたことをお伝えします。
この本に寄せる私の思いを汲んでいただけることでしょう。

トルストイの『アンナ・カレーニナ』の冒頭に次の表現があります。

「幸せな家族はどれもみな同じように見えるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」(望月哲男訳、光文社古典新訳文庫、2008)

私はトルストイの言葉を次のように受け止めています。

「幸せに生きる家族は、シンプルな生き方をしているが、わざわざ不幸になるような生き方をする家族は、物事を複雑に受け止めて、結果として不幸を招いてしまう」

このことは、人間関係についてもあてはまります。
人間関係をシンプルに捉え、協力の方向に向けることができるならば幸福が近づいてくるのですが、もつれた糸のように複雑にしてしまうと、それぞれの人たちの悪さ加減を非難し合い、目標が見えなくなり、協力が困難な、不幸な生き方を選び取ることになります。

アドラー心理学をベースとするこの本で、著者の私は、シンプルで建設的な人間関係の方法をご提案申し上げました。
お読みになっていかがでしたでしょうか?


この本の読者に対する私の願いは「とにかく日常生活で生かし、習慣化してほしい」に尽きます。
とにかくアドラー心理学は、「実践に生かせる心理学」なのです。

加えて、自分自身に生かすだけでなく他者のためにも役立ててほしいとの願いを込めています。


大和書房では、9月末に新聞広告を出すそうです。

◆ヒューマン・ギルドには、13日(土)の午後、大量に入荷します。
16日(火)から発送が可能になります。

<お目休めコーナー> 9月の花(12)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(9月10日)は、9:20に家を出て、10:00新宿発のスーパーあずさに乗って、岡谷経由「沢」駅まで3時間半かけて講演に行ってきました。

長野県伊那郡箕輪町の箕輪東小学校のPTAから1時間半の講演依頼を受けていたからです。

タイトルは

あなたもすぐ、勇気づけの達人になれる!
~アドラー心理学を伝えて30年の勇気の伝道師が『勇気づけ』の秘策を語る~

というもので、先方のPTAで決めたものでした。


(講演レジュメ)

沢駅には、箕輪東小学校の山口PTA会長と鎌倉校長がお迎えに来てくださいました。

箕輪東小学校では、「グレードアップPLAN」を作成・配布し、その中のPLAN Fでは、「みんなで子どもを勇気づけましょう」があり、その1は「勇気づけの達人になりましょう」のスローガンとなっています。

こういう学校から講演を依頼されれば、往復7時間かかっても引き受けたくなるのが人情です。

14:00からの講演会には、100人くらいの人たちが集まり、保護者だけでなく、教師、近隣の学校の校長先生、旧知のH先生もお越しくださいました。

いつものように2人一組で討議・演習を交えながら進めましたが、とても元気な人たちでした。

鎌倉校長、お声掛けくださり本当にありがとうございました。

<お目休めコーナー> 9月の花(11)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(9月9日)、ヒューマン・ギルドの法人事業部営業統括マネジャーの目次 心さんが江戸川橋の書店に立ち寄ったら、私の『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)ビジネス部門のランキングに5位にリストアップされていた様子を写真に撮ってくれました。

また、山梨の 森崎 千秋さんは、山梨日日新聞で『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』が県内週間ランキングで1位だったことをお伝えくださいました。

ありがとうございました。

アドラー心理学ブームにますます拍車がかかっています。

そんな折、昨日の13:00に大和書房の編集部の高橋さんが9月12日(アマゾンは14日)発売の『人間関係が楽になるアドラーの教え』(大和書房、1,400円+税)の見本を10冊お届けくださいました。

ヒューマン・ギルドには、13日(土)に大量入荷します。

アマゾンでも次のとおり先行販売が始まって予約注文を受け付けているようです。

人間関係が楽になる
アドラーの教え
岩井 俊憲
大和書房

内容紹介には、次のことが書いてあります。

■「生かせるアドラー心理学」の決定版! !
著者は、アドラー心理学をベースにしたカウンセリングを行って30年を越える、
いわば、“アドラー心理学の伝道師〟!
関連書籍は20冊以上、そのほか講演・企業研修で、
延べ15万人以上に「アドラーの教え」を伝え続けてきた人物。
本書では、そのような著者が、アドラー心理学の大きなテーマである「人間関係の悩み」について、
最もわかりやすく、最も実践しやすい形で、網羅的に解決法を紹介した決定版!

「アドラー心理学の本を読んだけど、どう使いこなせばいいのかわからない」

まさに、そのような人に読んで役に立つ一冊。
本書を読まずに、「アドラー心理学が身についた」と言えないでしょう。

<お目休めコーナー> 9月の花(10)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

まずは、アドラー心理学ブームを加速させる話から。

小倉 広さん(株式会社 小倉 広事務所 代表取締役)からご著書の『アドラーに学ぶ部下育成の心理学 「自ら動く部下」が欲しいなら ほめるな叱るな教えるな』(日経BP社、1,400円+税)をお贈りいただきました。

小倉さんは、ご丁寧なお手紙を添えてくださいました。
発売早々増刷が決まったそうです。

アドラーに学ぶ部下育成の心理学 
「自ら動く部下」が欲しいなら
ほめるな叱るな教えるな
小倉 広
日経BP社

「あとがき」には私に対する謝辞も書いてくださっています。
小倉さん、ありがとうございます。

次に、金子書房編集部の天満 綾さんから拙著『勇気づけの心理学 増補・改訂版』10月に増刷決定した旨のご連絡をいただきました。

メールには、次のようなメッセージが添えられていました。

4月・7月に続いて10月と、年に3度の増刷です。
今年は弊社にとっても「勇気づけ」の年であり、岩井先生のご奮闘と、世のアドラー心理学ブームに頭が下がる思いです。
本当にありがとうございます。

『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』が1週間から10日単位で1万部増刷になるのもうれしいけれど、心理学の専門出版社から出したアドラー心理学の本が累計2万部近くになるのも、変わらないくらいうれしいです。
金子書房さん、ありがとうございます。
 
次が本題です。
幸福につながるアドラー心理学の知恵 のカテゴリーで、今回は、アドラーの通訳兼翻訳者だったW.B.ウルフの『どうすれば幸福になれるか 上下』(岩井俊憲監訳、一光社)から彼の幸福に関する記述を抜き書きしてみました。

1. 幸福自体をゴールとして追い求めない。
上P.24

2. 形而上学の不毛のがらくたの【論議の】中に幸福を探せるものではない。
上P.24~25

3. 24時間を目一杯生きている過程で幸福だと気づく。
上P.25

4. 幸福とは、知力、勇気、ユーモアのセンスがほんの少しでもあれば、誰でも習得できる造形芸術
上P.25

5. 幸福は、良い人生に向けて投資したことに対して支払われる利息と言えよう。完成したときの褒章金ではなく、正しい方向に第一歩を踏み出したときからもらえる配当である。しかも複利で増えていく。
上P.27

6.人間の幸福は静的なものではない。何かを<持っている>(having)とか、<何かである>(being)ということでからではなく、人間の補償パターンに合致する何かを<行う>(doing)ことから幸福は得られる。人類の社会組織に建設的な何かを貢献した人だけが、幸福になれるのである。
上P.165

7.人が幸せになれるのは、良い人生を生きているとき、公共の福利に貢献しているとき、社会の仕事に参加しているときだけである、という本書の論旨
上P.186

8.幸福な人は協調したり、社会のために、また人類の福利のために貢献したりすることによって、もともとの劣等感を補償できることを理解している。そういう人が従っている方式は、「仲間の人々の幸福と安全のために役立たなければならない」という実に簡単な言葉で表現できる。この世で幸福を手に入れたいと願う人にとって、これ以上素晴らしい方式はないだろう。
下P.18

9.できる限り大きな幸福を手に入れたい、できる限りの人々の役に立ちたいと思う人たちにとって、人生の哲学はたった1つ、建設的な愛他主義の哲学である。本当に幸福な人は、常に戦う楽観主義である。楽観主義には愛他主義はもちろん、社会的な責任や社会的勇気、客観性が含まれる。
下P.48

10.幸福になるために、よい人生の終点まで到達する必要はない。まず一歩を踏み出し、勇気と善意という資本をほんの少し初期に投資すればよい。いったん投資したら、幸福は複利で増えていくのである。
下P.49

11.最も幸福な人間とは、職業と趣味とが一緒になったライフワークを持っている人である。そのような仕事をしていれば、自分の劣等感はすっかり補償されたと感じることができるだけでなく、仲間たちからも認めてもらえるだろう。
下P.102

この記述を読んでみると、終始一貫して幸福が「貢献」と切り離せず、目標ではなくプロセスであることが理解できます。

<お目休めコーナー> 9月の花(9)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(9月7日)もほとんで鹿児島にいて、19:45発のJAL機(50分出発遅れ)で東京に帰ってきました。
家に着いたのは22:40でした。

朝、ホテルの近くに散歩に出たら、大久保利通が像がありました。

大久保利通は、明治政府の立役者として日本の近代化に大いに貢献した人ですが、鹿児島では不人気です。
鹿児島と言えば、やはり西郷隆盛。

さて、昨日は、鹿児島開催の アドラー心理学ベーシック・コース  の2日目。

15人が9:30の開催時間のとおりに集まり、アドラー心理学の基本的な考え方やライフスタイルの理論、人間行動の理解~不適切な行動を目的論・対人関係論などの立場からアプローチについてしっかりと学びました。

下の写真2つは3人一組で行ったライフスタイルの「自己概念」「世界像」の演習風景です。

本人気づいていなかったこともしっかりとフィードバックを受けます。

誕生順位別の性格傾向の演習も行いました。

『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)をすでに読んでいて、内容を改めて理解できた、という人もいました。

 

マンガでやさしくわかるアドラー心理学
岩井俊憲
星井 博文,深森あき
日本能率協会マネジメントセンター

研修が終わって、充実感を伴って鹿児島を後にしました。

<お目休めコーナー> 9月の花(8)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(9月6日)、羽田発8:25の飛行機に乗って鹿児島に来ています。

飛行機の中から富士山がくっきり見えました。

 

鹿児島初のアドラー心理学ベーシック・コース  の初日です。

会場の鹿児島市内の貸会議室に行くと、共催者の 子育てママのやる気サポーター(in鹿児島) の吉野明世さん が会場設営中でした。

参加者は15名(男性4名)。
佐賀、大分を除く九州4県に加え、沖縄からの参加者もいました。

5人一組の3グループで、いつものように討議・演習を交えながら進めていきました。

ほとんどの方々が見ず知らずの中で、研修が終わるときには、まるで友人のようになって終わりました。

私は幸福の条件の1つである貢献についていつもより丁寧にお話ししました。

このブログのカテゴリー 幸福につながるアドラー心理学の知恵 を意識してのことでした。

◆9~1月にかけて アドラー心理学ベーシック・コース  は、次のとおり開催されます。
ヒューマン・ギルド(東京)以外にも鹿児島、信州(諏訪市)、大阪のコースが予定されています。

1.ヒューマン・ギルド(東京)開催
◆土日コース
日程:10月土・日コース 10/4.5.18.19(4日間)・・・・・満員間近
日程:2015年1月土・日コース 1/10.11.24.25(4日間)

時間:土日4日間コース:土曜日13:30~19:00 日曜日10:00~17:30

講師:10月コース講師:岩井俊憲&永藤かおる(ヒューマン・ギルド研修室長)各講師が2日ずつ担当。
    1月コース講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)

◆金曜コース 
日程:11/7.14.21.28.12/5.12(6日間)

時間:全日10:00~15:00

講師:岩井俊憲&永藤かおる(ヒューマン・ギルド研修室長)各講師が3日間担当。

2.信州コース 
日程:11/1.2.15.16(土日全4日間)
 土曜日13:30~19:00 日曜日9:30~17:00 

講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)

会場:上諏訪温泉 湖泉荘(長野県諏訪市湖岸通り1-13-8) 

3.大阪コース ・・・・・満員御礼(キャンセル待ち)
日程:12/6.7.20.21(土日全4日間)
 

  <お目休めコーナー> 9月の花(7):羽田空港にて

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(9月5日)の10:00~15:00は、ヒューマン・ギルドで平日版  アドラー心理学ベーシック・コース  の初日を行っていました。

平日にもかかわらず18人もの方々(うち男性4名)が参加してくださいました。

今日は、鹿児島市に行き、土日開催の アドラー心理学ベーシック・コース  の初日です。

12月開催予定の大阪コースは、35名定員のところ、すでに満員、キャンセル待ちが5名もいます。

さて、幸福につながるアドラー心理学の知恵 のカテゴリーでさらに続きます。
今回もかつてある雑誌に書いたものに修正・加筆した「幸福ってなんだろう?」の2回目です。

前回は、<必ずしも幸福とは言えそうにないもの>として次の4つを列挙し、1.2.について書きました。

1.人間の力ではコントロール出来できないもの

2.偶然の産物

3.身体の健康

4.物質的に豊かであること

今回は、3.の「身体の健康」と4.の「物質的に豊かであること」を書きます。

****************************

3.身体の健康

健康に関する本がたくさん出版されています。今や健康産業は花盛りなのですが、その裏で医療費の膨張がかしましく論議されています。

恥ずかしいながら、この私もいろいろな人にすすめられて、ある時はA商品、またある時はB商品と遍歴し、これまでにかなりの金額を健康関連商品に投じています。費用対効果で計ってみますと、結局、大損です。そして、内なる自然治癒力に対する信頼をすっかり失っている自分を発見しました。

20数年ほど前に私が合気道の演武を見ていた時のことです。実にみごとな演武に惚れ惚れしていると、司会の方がマイクをとり、「今、演武しているC君にご注目して下さい。特に彼の右腕をご覧下さい」と言いました。

C君の腕を見ると、道衣がブラブラしています。二の腕から先がないのです。

「C君は22歳の時、入門してきました。彼はその時、こう尋ねました、『僕は右腕がありません。こんな僕でも合気道はできるのでしょうか?』と。師範の私は逆に二つの質問を返しました。『C君、キミは右腕がないことを言い訳にするかい?』『キミは右腕があるとイメージできるかい?』。するとC君は答えました。『18歳の時に事故で右腕を失ったので、イメージはしっかりしています。それに稽古の時も言い訳はしません。普通の人と一緒に扱っていただいて結構です』。それ以来、C君は熱心に修練を重ね、今では黒帯になって、普通の人以上のレベルに達しています」
とC君のことを紹介してくれたのです。

C君は確かに右腕が不自由かもしれません。しかし、彼の心は不自由ではなく、いたって健康であり、幸福の条件を充分備えています。私は、健康関連商品に頼っていた自分を恥じました。

4.物質的に豊かであること

日本がまだ貧しかった頃、カラーテレビ、カ―(自動車)、クーラーの、いわゆる“3C”を持つことは日本人の夢でした。

現在ではこの夢は実現し、3Cはすべてに近い家庭に普及しています。そして3Cどころかさまざまな商品が部屋を満たし、それこそ「寝る場所もない」ほど氾濫しています。

それでいったい私たちは幸福になったでしょうか? 食べ物も豊かになりました。しかし飽食状態が人間を幸福にしたでしょうか?

私は逆だと思います。物質的に豊かになればなるほど精神の飢餓状態をもたらしているのではないでしょうか?

私たち日本人は、かつてアメリカ流の食生活に憧れていましたが、今では日本の方が豊かになったかもしれません。

1989年、私はアメリカのアドラー心理学者・クリステン博士を鬼怒川温泉に招待したことがあります。出された豪華な料理を前にして、やおら箸をつけようとした時、博士がこうおっしゃいました。

「岩井さん、ちょっと待ってください。記念に写真を撮りたい」

博士はカメラを手にすると。人物ではなく、食卓の料理を撮り始めたのです。

「生まれて60数年、こんな料理に出合ったのは初めてです。写真を撮って、孫たちに『おじいちゃんはこんな料理を食べてきたんだ』って自慢するんだ」と夢中でシャッターを切っていました。

レストランに行くと、食べ残しが目につきます。飽食の陰に、感謝の心を持って食事をする精神はどこかに行ってしまったようです。これで本当に幸福なのでしょうか?

***********************

◆ 2014年09月03日 のブログを読んでいただくと、1.「人間の力ではコントロール出来できないもの」、2.「偶然の産物」のことがわかります。

<お目休めコーナー> 9月の花(6)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(9月4日)の13:30~16:30は、CS研究フォーラム 主催の公開セミナーの講師を務めてきました。

クレームに生かす カウンセリングの理論と技法

と題して、15人の、企業のお客様相談窓口の人たちを対象に研修を行ったのです。

ちょうど読売新聞の第2面で『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』の広告が出ていたので、気づいたひとも何人もいらっしゃいました。
私もちゃっかりと自己紹介に入れていました。

 

本も持って行ったら、すぐ売り切れてしまいました。

◆ヒューマン・ギルドでは法人向けの研修を積極的に行っています。
ご関心のある方は こちら をご覧ください。


さて、こらからが本題です。

DODA提供のキャリアパス「コンパスニュース20」の編集者(遠藤由次郎さん)から私がインタビューを受けて

「えっ、私って社畜?」気付いたらすぐ学びたい、アドラー心理学4つの教え

と題して、会社に縛られないために知っておきたい、アドラー心理学の中の4つの教えを語ったことがWebに掲載されていました。

教えその1「自己決定性」-依存心ではなく自立心を持つべし-

教えその2「共同体感覚」-小さな価値観から抜け出すべし-

教えその3「目的論>原因論」-過去を振り返らず、未来を見据えよ-

教えその4「やりがい」-『何を持つか』より『何をするか考えよ-


読んでみると、かなり過激な発言です。

笑って読んでください。

<お目休めコーナー> 9月の花(5)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

今朝(9月4日)の読売新聞の第2面に『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)の半5段の広告が掲載されていました。


マンガでやさしくわかるアドラー心理学
岩井俊憲
星井 博文,深森あき
日本能率協会マネジメントセンター

当面の目標の10万部が射程距離に入ってきました。
まだ発売2カ月なのに、です。

甲府の大型店、郎月堂書店の週間ランキングで『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』が1位だったそうです。

 

森崎千秋さん撮影の写真を借用しました。森崎さん、ありがとうございます。

『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』について今だから言えることをここで書いておきたいと思います。
ポイントは、次の3つです。

1.ハウツー本ではない
2.スパイラル文章構造
3.アドラー心理学の発展を織り込み

1.ハウツー本ではない

私は、アドラー心理学の入門書の本を何冊か読んでいますが、初心者にはかなり難解だと思っていました。
「もっともわかりやすい入門書を書こう」、これが私の方針でした。それでいて、アドラー心理学の全体像が把握でき、日常生活で生かせる知恵を織り込みました。
ただ、ハウツー本にならないよう節度を保ちました。

2.スパイラル文章構造

マンガが半分入ることを意識し、論旨が連続することがないため工夫を凝らしました。
そのため、同じことを時に繰り返し、2回目はより詳しく書くようにする、いわゆるスパイラル(らせん状)の文章構成にしました。

3.アドラー心理学の発展を織り込み

「アドラーがこう言った、ああ言った」ということは極力避けて、アドラー死後にも発展し続けている現代のアドラー心理学に加え、アドラー心理学の基本的な考え方から逸脱しない範囲での、私なりの独創性も少々加えました。
 

アドラー心理学を30年間伝え続けている私だからこそこの本を書けた、という自負心が私にはあります。

まだお読みでない方は、是非お手に取ってお読みください。

一度ならず読んでいる方は、私の思いを汲み取って、もう一度お読みください。

10万部以上売れることがもっともだという感を持たれると思います。

<お目休めコーナー> 9月の花(4)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

フェイスブックではすでにお伝えしていますが、ルガ銀行Webサイトに私がライターの遠藤由次郎さんから取材を受けた内容が掲載されています。
ご覧ください。

「アドラー心理学」が現代日本人の心に響いた理由

幸福につながるアドラー心理学の知恵 のカテゴリーでさらに続きます。
今回もかつてある雑誌に書いたものに修正・加筆した文章を2回に分けて書きます。

幸福の青い鳥はどこにいるの?

幸福を求めない人はいません。幸福を求めて格闘する人もいるでしょうし、果報は寝て待て待ての姿勢で終始し、そうして人生のフィナーレを迎える人もいるでしょう。

幸福になりたいという願いは人類の永遠の願いです。
古くから人は、幸福とは何か、幸福はどこにあるのかと、幸福の哲学や「青い鳥」などの童話を作り出してきました。
「幸福論」に関する出版物はたくさんあり、現在も世界中で様々な人が幸福について思索し、本に著しています。

そして、今、私もこの幸福について論じようとしています。またしても幸福を論じることは屋上屋を重ねる愚挙になるかもしれませんが、しばらくお付き合い下さい。

 まず<必ずしも幸福とは言えそうにないもの>を列挙することから始めてみることにしましょう。
次の4つです。

1.人間の力ではコントロール出来できないもの

2.偶然の産物

3.身体の健康

4.物質的に豊かであること

これで幸福なの?

1.人間の力ではコントロール出来できないもの

代表例はお天気です。朝、目を覚ました時、天気がいいと、「今日はついてる」と思うことがあります。デートや旅行の日などはなおさらですね。逆に雨が降っていると、それこそ一日すべてがダメなような気がする人もいます。

確かに、天気のように人間の力でコントロールできないものが、人間の幸福に影響することは少しだけ認めます。何しろ仏教の「苦」は、語源的には「アンコントローラブル(コントロール出来ないこと)」だとどこかで読んだ記憶があります。
しかし、次のような寓話を読んで、あなたはどのような立場をとりますか?

昔、京の都に泣きババァとあだ名されるお婆さんがいました。とにかくよく泣いたそうです。このお婆さんに二人の息子がいました。一人は傘屋を営んでいました。天気がよいとお婆さんは「何とまあ不憫な。あの子はこんな日には、商売にならなくて・・・」と泣きました。

もう一人の息子は下駄屋でした。雨が降ると、その下駄屋の息子を思って、「気の毒に。こんな雨だと、あの子は商売が上がったりで・・・。なんと可哀想な」と泣いていたそうです。

その話を聞いたお坊さんが、「お婆さんや。逆に考えたらどうかな。晴れた日には下駄屋の息子を思い、雨の日は傘屋の息子を思ったらどうかな。そしてともに喜んだら」と助言したそうです。それ以来、お婆さんは雨の日は傘屋の、晴れの日は下駄屋のそれぞれの息子の商売繁盛を喜ぶようになり、泣きババァが“喜びババァ”となり、たいそう幸せに暮らしたそうです。

2.偶然の産物

かなり前、私の主宰するヒューマン・ギルドで、外部講師をお招きして「人生設計ゼミナール」を開いたことがありました。その時、講師から「将来の幸福なイメージを描いてください」という課題を与えられたのです。
その中で、大部分の人が「宝くじが当たった」「思いがけない財産を相続した」というような、かなり確立の低い“偶然の産物”を自分の幸福のイメージとして描き、驚いたことがあります。これらは、幸運と呼ぶべきで、努力の末にたどり着いた幸福のイメージとかけ離れています。

言い換えれば、宝くじに当たらなかったり、思いがけない相続がなかったりしたならば、その人は幸福ではない、ということになります。おかしな話です。

<続く>

<お目休めコーナー> 9月の花(3)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

幸福につながるアドラー心理学の知恵 のカテゴリーを始めたのには理由があります。
やがて「アドラー心理学による幸福論」をある出版社から出すための素材作りのためです。

ネタを探していたら、過去にある雑誌にこのテーマで連載していたことに気づきました。

数回にわたって、その雑誌に修正・加筆してこのブログに掲載します。

幸福の不思議な秘訣

『積極的考え方の力』(ノーマン・V・ピール著、ダイヤモンド社)という本を読んでいて、こんな話に出合ったことがあります。

あるテレビ番組のゲストとして招かれた老人は、素朴な感じで、老人の言葉に聴衆は大声を立てて笑い、司会者も深い感銘を受け、他の人々と一緒に楽しんでいました。

司会者は、

「あなたは幸福の不思議な秘訣を、お持ちになっているに違いありませんね」

と、尋ねました。老人は幸福の不思議な秘訣についてこう答えました。

「わしは朝起きた時、二つに一つを選ぶのさ。― 幸福であるか、それとも不幸であるかとね。あなた方は私がどれをとると思うかね。わしは幸福を選ぶんだよ。それだけのことさ」

幸福を妨げる生き方にいくつかの材料があります。

*あの人が変わらないかぎり、私は幸福にはなれない。あの人との結婚が不幸の始まりだ。

*私がこんなになってしまったのは、親のせいだ。親の育て方が悪かったために私は今でも幸福になれない。

*周囲の人の無理解が私をイラ立たせる。今の境遇は引っ越しでもしないかぎり改善しそうにない。

つまり、不幸な生き方をする人の考えには、相手や過去や環境に責任転嫁をする特徴があります。

あなたが不幸だとしたら、それはほんとうに配偶者や家族のせいなのでしょうか?

過去の不幸な出来事がほんとうにあなたの現在と将来を縛っているのでしょうか?

周囲の人達があなたに理解を示したとしたら、それだけであなたは急に幸福になれるのでしょうか?

あなたが人生の主人公

私は、アドラー心理学をもとにするカウンセリングをしていて、不登校の子を持つお母さんが相談にみえたとき、こう言うことにしています。

「過去の原因を見るのをもうやめましょうね。過去を見て、どんなに良いことがありますか? タイムマシンに乗って、過去に戻ることができますか? 今必要なことは、これから先どんなことができるかです」

こう言われると、お母様方は一瞬ギョッとします。しばらくすると、肩の荷を降ろした感じになります。

私は、不登校の原因を調べることはせず、むしろ目的の方を考えることをします。不登校の目的は、親の関心を引くことかもしれません。学校の教師に対して復讐することかもしれません。

このように人間の行動の原因を探求して袋小路に入ってしまうことを放棄し、今から未来に向かって「自分にいったい何ができるか?」と自問して初めて自分が人生の主人公になることができます。具合の悪い責任転嫁や自責感から自分を解放することができます。

あなたの人生は、あなたが築いたものです。あなたは、あなたという乗り物の操縦士です。過去に何があったとしても、ハンドルを過去や他人に委ねられるものではありません。

アメリカのテレビ番組に出た老人と同じように、あなたは一瞬にして幸福に生きるか、不幸でいようかを選べるのです。朝、目覚めたときだけでなく、何かの困難に出合ったときも、あなたは主人公として、幸福に生きることを選ぶことができます。

あなたこそが過去の呪縛からあなたを自由にできるのです。

<お目休めコーナー> 9月の花(2)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

8月最終日の昨日(31日)は、10:00~17:30にヒューマン・ギルドで アドラー・カウンセラー養成講座 の2日目を行っていました。

主な内容は、次の3つでした。

1.感覚タイプの確認

2.ライフスタイル調査表の聴取法のデモンストレーション

3.ライフスタイル調査表の聴取演習(ペアで)


(舟崎さん、野口さんによる演習風景)

鋭い質問も入り、中身の濃い講座になりました。

次回の3日目が楽しみにです。

◆ヒューマン・ギルドのホームページには、カウンセラーになりたいについてわかりやすく書いてあります。

さて、『自己成長の基礎知識 1深層心理学』(R.フレイジャー+J.ファディマン編著、吉福伸逸監訳、春秋社)という、トランスパーソナル心理学系統の著者による、すでに絶版になっている本を読んでいたら、この本の第3章が「アルフレート・アドラーと個人心理学」に割かれていました。

その中に「アドラーの知的系譜」としてアドラーが影響を受けた理論が5つ紹介されていました。

1.ダーウィンの進化論

2.フロイトの精神分析

3.ニーチェの哲学

4.ファイヒンガーの「あたかも」の哲学

5.スマッツのホーリズム

アドラーの伝記を読むと、このことが書いてありますが、ご存じない人が多いので、簡単に本に書かれていた内容を箇条書きしておきます。

1.ダーウィンの進化論
(1)精神内力動に関心を持っていた同時代の心理学者とは対照的に、アドラーは「エコロジカルな心理学者」だった。
(2)器官劣等性や補償に関する初期の著作は、主としてダーウィン的見地の医学の適用で、このことはフロイトにも歓迎された。
(3)アドラーがフロイトと別れて後の著作では、器官劣等性が、人生の戦いにおいて必ず敗北の原因になるという考えの代わりに、それが我々を刺激し、より優れた達成に到達することを可能にすると信じた。
(4)またアドラーは、人間の進化のプロセスにおいては、協力と共同体感覚のほうが競争や戦いよりも重要であると論じた。

2.フロイトの精神分析
(1)フロイトと出会う前から理論的な仕事をしていたアドラーは、リビドーやエディプス・コンプレックスという概念を決して受け入れたことはないが、精神分析理論から深い影響を受けた。特に母―子関係の重要性、6歳までの心理的発達の役割、神経症的症状の解釈、夢の分析などがそうである。
(2)フロイトは、アドラーのことを弟子と考えていたが、アドラーはそのことを一貫して否定し、フロイトの見解に応答しつつ自分自身の理論を発展させていった。
(3)フロイトが子ども時代の抑圧された無意識の性的な素材が神経症の中核であるという主張に対して、アドラーは、人間の根本的な動機づけ要因がフロイトのリビドーではなく、力を求める努力であると主張した。

3.ニーチェの哲学
(1)アドラーは、あの時代のほとんどの知識人と同様にニーチェの影響を受けたが、皮相な模倣者でなく、ニーチェの権力への意志よりも広い概念の「優越を求める努力」を定着化させた。
(2)「優越を求める努力」の概念は、創造的な成長と発達の役割を強調するものであり、それに加えて、共同体感覚の概念は、ニーチェの考えと基本的に対立する。

4.ファイヒンガーの「あたかも」の哲学
(1)アドラーがかなり影響を受けたハンス・ファイヒンガーは、人間は自分の実際の経験によってよりも、自分たちの期待感によって影響を受けると主張し、彼はこのアプローチを「虚構
主義」ないし「<あたかも>の哲学」と読んだ。
(2)アドラーは『神経症的構成』(1912)において、人間のすべての思考、感情、行動が「あたかも」の線に沿って進むと述べている。

5.スマッツのホーリズム
(1)1920年代の中半にアドラーは、南アフリカの軍事指導者、政治家、哲学者であるジャン・スマッツのホリスティック(全体論的)哲学の影響を受けた。
(2)スマッツは、システムはしばしば、その部分の属性とは違った属性を持ち、すべての個人の中には、統合を増大させ全体性に向かう衝動がある、と書いていた。
(3)アドラーは、ホリスティック哲学の中に、彼自身の考えの多くが確認されていると考え、個人心理学の哲学的基礎を見出した。


少々難解かもしれませんが、理論に関心のある方には参考になると思います。

<お目休めコーナー> 9月の花(1)

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