○天理ギャラリー 第135回展『隋唐の栄華』
http://www.sankokan.jp/exhibition/gallery/index.html
神田の東京天理教館ビルに設けられた天理ギャラリー。知る人ぞ知る、ここでは、天理大学や天理参考館が所蔵する文物の展示が、定期的に行われている。小規模ではあるが、他では見ることのできない、貴重なものも多い。しかも無料。
今回は、隋唐時代の俑(焼きものの人形)がずらり。大小さまざま、文官、武士、胡人、女子など、多彩である。すっぽりと長いコートで全身を覆った武人俑は、ドイツの髭徳利みたいだった。甲冑姿で並ぶ2人の武人は、もともとは武器を構えていたのだと思うが、男性デュオのようで可笑しかった。ショールをはおり、スカートのドレープが美しい細身の女子俑は、世紀末の貴婦人のよう。
歌い、踊り、楽器を演奏する10人の妓女たちは、生き生きしたお雛様のように愛らしいが、本当のところ、どのように並んでいたのかは分からないのだろう。「このように配してみた」という解説が正直だなあと思った。
小さな十二支像もあり。羊、ブタ、痩せ犬もいる。井戸や竈を模した明器(副葬品)もあり。私の好きな鎮墓獣は、二本角の獣面のほうのみで、ペアになる人面がいないのがちょっと寂しい。
http://www.sankokan.jp/exhibition/gallery/index.html
神田の東京天理教館ビルに設けられた天理ギャラリー。知る人ぞ知る、ここでは、天理大学や天理参考館が所蔵する文物の展示が、定期的に行われている。小規模ではあるが、他では見ることのできない、貴重なものも多い。しかも無料。
今回は、隋唐時代の俑(焼きものの人形)がずらり。大小さまざま、文官、武士、胡人、女子など、多彩である。すっぽりと長いコートで全身を覆った武人俑は、ドイツの髭徳利みたいだった。甲冑姿で並ぶ2人の武人は、もともとは武器を構えていたのだと思うが、男性デュオのようで可笑しかった。ショールをはおり、スカートのドレープが美しい細身の女子俑は、世紀末の貴婦人のよう。
歌い、踊り、楽器を演奏する10人の妓女たちは、生き生きしたお雛様のように愛らしいが、本当のところ、どのように並んでいたのかは分からないのだろう。「このように配してみた」という解説が正直だなあと思った。
小さな十二支像もあり。羊、ブタ、痩せ犬もいる。井戸や竈を模した明器(副葬品)もあり。私の好きな鎮墓獣は、二本角の獣面のほうのみで、ペアになる人面がいないのがちょっと寂しい。