日本SF界の重鎮であり、大阪万博のコンセプトワークで参加した小松左京が語る半生記。SFとの出会い、就職、作家デビュー、万国博覧会への参画、「日本沈没」や「さよならジュピター」の映画化など語る語る。遺言では足りなかったみたいです。
自分も大阪万博へ行って、カルチャーショックを受けた口だからなおさら面白く感じられたような気がしますが、まあ言ってしまえば戦後日本のSF作家史。
今風にいえば日本SFは誕生時からメディアミックス。テレビ番組や映画製作にかかわっていながら、『さよならジュピター』もそうだし、『首都消失』もそうだったけれど、小松左京の小説は面白いのに映画はダメダメ。こうして原作者、SF作家としての意欲を読まされると、なんとなくできあがるまでのプロセスが(失礼ながら)勝手に想像できてしまう。
壮大で重厚な物語の要素を何が何でも全部詰め込みたい原作者と、なんとか自分の理解できる世界に落とし込みたいというSFを理解できない監督。その妥協というか相剋の産物。そんな感じ。
少なくとも小説読んで映画観て、そしてこの本を読むとそういう結論になりました。
【SF魂】【小松左京】
自分も大阪万博へ行って、カルチャーショックを受けた口だからなおさら面白く感じられたような気がしますが、まあ言ってしまえば戦後日本のSF作家史。
今風にいえば日本SFは誕生時からメディアミックス。テレビ番組や映画製作にかかわっていながら、『さよならジュピター』もそうだし、『首都消失』もそうだったけれど、小松左京の小説は面白いのに映画はダメダメ。こうして原作者、SF作家としての意欲を読まされると、なんとなくできあがるまでのプロセスが(失礼ながら)勝手に想像できてしまう。
壮大で重厚な物語の要素を何が何でも全部詰め込みたい原作者と、なんとか自分の理解できる世界に落とし込みたいというSFを理解できない監督。その妥協というか相剋の産物。そんな感じ。
少なくとも小説読んで映画観て、そしてこの本を読むとそういう結論になりました。
【SF魂】【小松左京】