付け焼き刃の覚え書き

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「ぬだらべ~放課後退魔録〈2〉」 岡本賢一

2009-01-27 | 日常の不思議・エブリデイ・マジック
「生きること自体が苦痛の連続だ。それを癒すのが夢だ。ささやかな目的で良い。それを夢みることで、人は苦痛を忘れて生きてゆける」

 妖怪化してしまった恋人・夏芽を人間に戻すため、半妖怪と化した丈斗は妖魔を殺して彼らの魂を集めていた。だが、性急な丈斗の行動は、すべての妖怪から反発を受け、彼の守護役というか腐れ縁の遊天童子にすら見捨てられてしまう。
 そんなとき、妖魔術クラブの創設者にして異星人であり、しかも巨乳美女という謎の先輩・霧山が馬首山で温泉合宿を企画する。妖怪仲間からも嫌われている凶悪な馬首山の鬼なら、倒しても他の妖怪は怒らないよというのだが……。

 妖怪はいます!しかも妖怪は普通の人間には姿が見えず、また妖怪に殺された者は他の人間の記憶から消えてしまうのだ! だから、人間は妖怪の存在を信じないのだけれど、宇宙の彼方には妖怪の存在に気がついていて、その力を利用することで文明を発達させてきた世界があったのです……という放課後退魔録の第2巻。
 今回は後味は悪いけれど、妖怪モノなら許容範囲。むしろ、これだけなんでもかんでもぶち込んで、なおかつ作品としてまとまっているというのは立派なものかと。

【ぬだらべ】【放課後退魔録】【岡本賢一】【ウサ耳】【妖怪】【異星人】
コメント
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