「そうだよ。ひどいんだよ世界ってのは。理不尽で混乱してて残酷で決してきれいなものじゃないし、いつだって白黒つかない」霊の存在があたりまえのものと受け止められるようになった世界。
霊障専門の保険会社に就職した壱也は、美形の死神やゴスロリの守護霊に居候されながら持ち込まれる案件を処理していく毎日だが、いつもは口やかましく壱也のやることに口を出してくる従妹の皐月の様子がおかしくて……。
教会の墓地で幽霊たちが騒ぎ立てる案件で、結局は子離れできない親の妄執がいちばん怖いという話。
面倒ごとははっきりいって好きではないけれど目の前に出てきたら放置はできないという主人公を中心に、好奇心旺盛で素直すぎる死神とツンデレな守護霊のトリオが言い合いしながらも、案件処理に臨むのを笑いながら読了。
中でも死神さんが頼もしくもお馬鹿でかわいくて、なんというか『よつばと！』が好きな人に薦めたくなる感じです。なんか惨劇めいたクリスマスとかも必見。
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