「いつだって何処にだって、この世は理不尽でいっぱいだ」
それでも自分は歩き続けてみせると、カミナ・クルスの言葉。
突如として起こったクーデターで王族は一掃され、孤児として育てられた少女ミルナは前王の隠し子にして最後の王位継承者として追われる身となってしまった。
逃亡するミルナたちの前に現れた少年は、いともたやすく追っ手を退けるが、その戦いぶりは伝説の〈虚戦士〉のように禍々しく……。
「この世の大半は厄介ごとよ」
妖精王シグリィエル・リム・ロントの言葉。
金と鐘で終わる物語。
読み終わるまで気づかなかったけれど、3部作の完結編で大団円。前2作を慌ててネット通販で購入する手配。読まなくても愉しめるのだけれど、共通のキャラクターが多いらしいので。
ストーリー的には、謎の青年カミナが事実上の主人公。肝心のヒロインであるお姫様は、終始「望まずして錦の御旗に祀り上げられた」感が強くて状況に流されっぱなし。主人公クロードは流されっぱなしのヒロインを守ることだけに専念していて、状況を動かそうとはしないし、そうする必要があることも意識してません。
でも、物語的にはクロードとミルナは御伽噺の主人公。人間的な感情の多くが欠落したような(まるでキリコ・キュービーみたいな)クロードと対になると、普通に「良い娘」で相手をふんわり柔軟に包み込むタイプのミルナがベスト・パートナー。違和感なくはまってしまいます
それゆえに、ああいう結末になることは想定の範囲ですね。あの2人なら、ああなる以外にハッピーエンドで終わる選択肢はないじゃないですか。
【虚戦士と終わりの鐘】【RINGADAWN〈リンガドン〉】【あやめゆう】【BUNBUN】【C・NOVELファンタジア】【御伽噺シリーズ】【国際政治】【一騎駆け】【暗殺者】【交易】【流浪の民】
それでも自分は歩き続けてみせると、カミナ・クルスの言葉。
突如として起こったクーデターで王族は一掃され、孤児として育てられた少女ミルナは前王の隠し子にして最後の王位継承者として追われる身となってしまった。
逃亡するミルナたちの前に現れた少年は、いともたやすく追っ手を退けるが、その戦いぶりは伝説の〈虚戦士〉のように禍々しく……。
「この世の大半は厄介ごとよ」
妖精王シグリィエル・リム・ロントの言葉。
金と鐘で終わる物語。
読み終わるまで気づかなかったけれど、3部作の完結編で大団円。前2作を慌ててネット通販で購入する手配。読まなくても愉しめるのだけれど、共通のキャラクターが多いらしいので。
ストーリー的には、謎の青年カミナが事実上の主人公。肝心のヒロインであるお姫様は、終始「望まずして錦の御旗に祀り上げられた」感が強くて状況に流されっぱなし。主人公クロードは流されっぱなしのヒロインを守ることだけに専念していて、状況を動かそうとはしないし、そうする必要があることも意識してません。
でも、物語的にはクロードとミルナは御伽噺の主人公。人間的な感情の多くが欠落したような(まるでキリコ・キュービーみたいな)クロードと対になると、普通に「良い娘」で相手をふんわり柔軟に包み込むタイプのミルナがベスト・パートナー。違和感なくはまってしまいます
それゆえに、ああいう結末になることは想定の範囲ですね。あの2人なら、ああなる以外にハッピーエンドで終わる選択肢はないじゃないですか。
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