「腐ってやがる。遅すぎたんだ」元の世界で29歳の人生を終え、上級貴族の息子としてファンタジー世界に転生したソラ・クラインセルト。
ところが領主である父とその母は強欲にして無能で、物心ついた時には領地は破綻寸前だった……。
ウェブ版がいったん完結し、二頭同盟編として端折られた部分の語り直しをしている異世界転生モノで、両親がダメで、部下に裏切られるところから始まる、マイナス・スタートな１冊。
こまっしゃくれた２歳児が人間としてダメダメなのに権力だけはしっかり握っている大人の目をかすめて、孤児などを集めて自分の手駒を増やしつつ勢力拡大をしていく話。前世が何をしていた人なのかよく分からないので、いろいろ思いついたり考える元の発想や知識がどこから来るのか伝わってこないので、そのあたり不条理な俺ＴＵＥＥＥ感があるのだけれど、そこは環境のマイナス感と相殺してチャラという気分。
怖い幼児って、ローズマリーの赤ちゃんとか思い出すよね。
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