
勇者レティシアからお師匠様と慕われ尊敬されているウィン・ロックバードも、世間的には一介の騎士候補生にすぎない。本人も含めて誰もレティシアの言葉を真剣に受け取っていないのだ。
そんなウィンが新たに配属されることになったのは、庶民あがりのウィンたちが騎士をめざすことをこころよく思わない貴族、ロイズ・ヴァン・エルステッドが率いる小隊だった……。
今回はペテルシア王国の兵士が国境近くの村々に奇襲をかけてきたところから、ハーフエルフのセリが「渡り鳥の宿木亭」に仕事を斡旋されるあたりまで。
村で囮になって増援を待つ冒険者たちの攻防とか、勇者レティシアの大暴れとか見どころも多い巻ですが、いちばんは容姿も言動も最低っぽいロイズ十騎長の華やかさでしょうか。
まさにノプレス・オブリージュ。
【勇者様のお師匠様 II】【三丘洋】【こずみっく】【エンターブレイン】