「失敗したらそこで終わりなんて、成長するチャンスを潰すだけ。見せしめに辞めさせるなんてことをしても、失敗を怖がっちゃうから逆効果になるしね」ギルドのチートな受付嬢、イリア・シュルツの言葉。
リュネヴィルの町でギルドの受付嬢をしているイリアは美人のエルフさんで、ファンも多い。仕事ぶりは有能で事前の情報収集も冒険者たちへの仕事の割り振りも適切で、料理も上手い。
でも、イリアはみんなが思っているよりも遥かにチート。
内緒のスキルの千里眼や読心や予知夢や星の記憶があれば、やろうと思えば世界中の現在・過去・未来について知ることができるし、体内の龍の因子は竜神よりも濃い。
そんなイリアは今日もギルドの受付に座っている……。
ウェブ連載時のものに、書き下ろし短編や追加で氷竜やタイラントスパイダー討伐戦の話を追加しています。いろいろ見て聞いて知っているしできるけれど、あくまで裏方に徹している主人公なので、必要な人材を手配し、補給の段取りをして、作戦プランを立てたら、あとは冒険者任せなので、ウェブ版は戦闘シーンなんかほとんど無いんですよね。
それはそれでキライじゃ無いんですよ。
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