「平和とはな、つまるところ『均衡』にほかならん」フレメヴィーラ王リオタムスの言葉。
転生したロボットオタクの立身出世を描いた、マッドサイエンティスト・ロボット戦記も４冊目にして主人公機登場。アムロ・レイがリ・ガズィからνガンダムに乗り換えたようなものです。
西方随一の大国であるジャロウデク王国が隣国クシェペルカ王国への侵攻を開始した。
その黒鉄の騎士の圧倒的な強さと、今まで誰も考えつかなかった飛行船という新兵器の機動力により、クシェペルカ王国は予想外の早さで王都を陥落させてしまうが、そのときエルネスティ率いる銀鳳騎士団は第二王子エムリスと共にクシェペルカへとたどり着いていた。クシェペルカの王妃は王子の叔母にあたるのだ。
そしてジャロウデクの幻晶騎士を倒したエルは、それがフレメヴィーラ王国から強奪された技術によって開発されていたことを知る。
「ここからが本当の戦争（おまつり）ですよ。楽しくなってきたではないですか」……。
銀鳳騎士団による、クシェペルカ王国奪回作戦の開始です。
これまで二次元での戦いしか知らなかった世界に、空という軸が加わって三次元の戦闘が始まりますが、陸地を移動することしかできないロボットを開発したら、次は空を飛ばそうとするのがロボットオタクの自然な発想だったのです。
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