聖女と呼ばれるエリーゼと婚約したらおかしな公爵に決闘を申し込まれ、新居を探していたら胡散臭い不動産屋に屋敷の浄化ばかりさせられたり、とにかくヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスターが王都にいるとろくでもないことばかりだ。ならば王都を離れれば安泰かというとそうでもなくて、15歳になり、やっと冒険者登録ができるようになって最初の任務が王都近郊に発見された遺跡の調査。ところが、ここは今までのギルド本部が一流の冒険者パーティーを２度送り込んだものの、音信不通になってしまったという曰く付きの場所で……。
前の巻から２年半。ついに冒険者として大手を振って歩けるようになったヴェンデリンの最初の試練です。ドラゴンバスターの面目躍如といったところでしょうか。
美しく成長した女性陣と異なり、もともと年長のブランタークさんはますますやさぐれて、人相がショボくなってますね。
そして、王都在住のバウマイスター家は、みなさん仲がよろしくて結構なことです。兄弟姉妹で骨肉の争いを繰り広げるよりも、一族で一致団結して立ち向かう話の方が好みなのです。また、出番少なめながら、細マッチョの槍使いにして王都バウマイスター家の家令となったローデリヒですが、その声が保志総一朗で聞こえてきますよ？
巻末にはメインキャラ４人の設定画と、作者・イラストレイターによる寸評が掲載。
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