付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「悪霊がホントにいっぱい!」 小野不由美

2015-01-26 | ホラー・伝奇・妖怪小説
 「ゴースト・ハント」シリーズで『悪霊がいっぱい』の続編。『悪霊がいっぱい』が見当たらなかったので、こちらから先に読んでみました。リライト新装版ではなく、ティーンズハート版。

 谷山麻衣は15歳の女子高生。縁あって性格悪いナルシストの渋谷一也が所長を務める渋谷サイキック・リサーチでアルバイトすることになったのだけれど、ここは科学的な手法で心霊現象を解明しようという団体。
 引き受けた調査のために訪れた屋敷は強力なポルターガイストが巻き起こるし、どうやらとんでもない数の幽霊がひしめき合っているらしく……。

 少女小説のスタイルになんとかホラーを押し込めているなあという読後感。まあ、なにをどうしたって、人形が出てくる話は怖いよね。学生時代、帰宅途中の後輩が道のまん中に置き去りにされたフランス人形を見てむちゃくちゃ怖かったというとりましたが、西洋人形だろうと市松人形だろうと人形は怖いです。マネキン人形だって、夜中によたよた歩いていたらトラウマものですよ。
 「幽霊屋敷はたくさん見てきたけれど、こんなムチャクチャなのは初めてよ」という叫びすら入る、怖さと笑いのブレンド加減が、イラストのせいかちょっと軽め寄り。

【悪霊がホントにいっぱい!】【ゴースト・ハント】【小野不由美】【中村幸】【講談社X文庫ティーンズハート】【人形の檻】【アンティーク・ドール】【陰陽師】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする