
デイリー・メール紙3/19付のイアン・ブルマのコラム。
東日本大震災での日本人の姿を世界各国のメディアがいかに伝えたか、その内容についてまとめて比較したもの。
ただ、表題に反して、単に世界がいかに日本人の言動を讃えたのかというような「感動の日本人論」ではなく、むしろ日本人の姿について伝えることで各国の国民性を浮き彫りにすることが目的のような本になっています。手放しで感嘆して感動してしまうようなアメリカに対して、少し斜に構えてうがった味方をするイギリスであるとか、複雑な感情がうずまく韓国や中国などなど、欧米からアジア諸国まで日本を語ることで自らをどう定義しているのかというあたりがポイントです。
面白かったのはフランスでの記事。日本人は地震や台風などの自然災害も原発事故による災厄も同一視していて、その恐怖をひとくくりにしてエクソシストのように悪魔祓いしているかに見えると評したもの。そもそも映画『ゴジラ』からして核兵器も怪獣も台風も同じものと見ていましたが、あれからのあれこれ論議や科学的根拠のない風聞が流布しているさまを見ていると、そこから何も変わっていないようです。
人間というのは他人から褒められると嬉しいもので、ただ直接褒められると照れくさいし、あるいは特別に褒められるような話はそうそう無くて、だからこそこうした「日本人として」ひとくくりに褒められる本が売れるのでしょうかね。
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