付け焼き刃の覚え書き

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「誰も書かなかったイラク自衛隊の真実」 産経新聞イラク取材班

2015-03-09 | 伝記・ノンフィクション
 自衛隊のイラク派遣については、その間、国内のマスコミがかなり端折った報道しかしていなかった形跡があります……というか、マスコミというのはそもそも報道の専門家かもしれないけれど、経済や外交、歴史や軍事の専門家ではなく、ちょっと詳しいかもしれない程度の素人です。
 たとえば税金のことなら税金相談の記事は税理士や弁護士のコラムだし、税制改正の内容紹介はどこの紙面も一律同じ(些末で省略して良いところか財務省に都合が悪い)部分が省略されたダイジェスト版が横並び、役人が議員に説明したと聞かされたのとほとんど同じ主旨の論説記事が載っていたりします。
 なので、ときどきはきちんと自分で意識して調べていかんとダメだよね……と自覚して、こういう本を読んだりします。それでも片寄るけれど、いろんな視点から確認するくせはつけたいと思います。

 自衛隊はイラク戦争初期の2003年12月から2009年2月まで、10次にわたってのべ5500人をイラク南部のサマーワへ派遣し、イラクの国家再建を支援するため「給水」「医療支援」「学校・道路の補修」に従事しました。
 これはその過程で起きた出来事や、刻々と移り変わる状況に対応して判断を下していった派遣された各群長や支援隊長らの視点を中心にまとめていったものです。

「メディア各社はきちんと正しい情報を日本に伝えていただきたい」

 とにかく新聞やテレビだと、きちんと仕事が動いているときはあまり報道しないけれど迫撃砲弾が数発落ちれば大ニュースだし、街の歓迎の声は無視するけれど非難する日本語の看板が1枚あれば大スクープというのは悲しいものです。

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