「忠誠心は思想の問題ではありません。心情の問題です」呪い師を名乗る初老の魔法師の言葉。
2096年９月下旬。四葉家当主から逃亡した周公瑾の捕縛に関する協力依頼を受けた司波兄妹は、全国高校生魔法学論文コンペティションの警備下見を兼ね、あるいはそれを隠れ蓑にして京都へ向かい、九島家の少年魔法師、九島光宣と合流した。
だが、その司波達也に七草真由美が接触し、彼女のボディガード・名倉の死を探るのに協力して欲しいと依頼されるのだが……。
古都内乱編の完結編ですが、“クリムゾン・プリンス”は能力も性格も悪くないのに、無双する司波兄を前にいつも貧乏くじを引かされているような気がします。
そしていよいよ四葉の分家も姿を見せますが、これまた最終兵器・司波兄を前には、なんとなく本家共々小物臭が漂ってきます。どうなんだろう、これ。
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