付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「妹さえいればいい。(1)」 平坂読

2015-06-08 | その他フィクション
「誰かが一番欲しいものはいつも他人が持っていて、しかもそれを持っている当人にとっては大して価値がなかったりする」
 世の中ってのはもつまりいつでも「無い物ねだり」なのだ。

 羽島伊月は大学を中退してラノベ作家に専念している。中堅どころのそこそこ人気作家だ。
 そんな伊月のアパートの部屋は、伊月にあこがれて作家になり、今では彼をしのぐ才能を発揮している残念系美少女の可児那由多とか大学時代の同級生の白川京といった美少女やらライバル作家やイラストレイターらが常に出入りしている。さらには近所の実家に住んでいる伊月の義弟の千尋もちょくちょく顔を出しては彼の世話をしているのだが……。

 美少女たちになぜか異様に好かれながらも、「妹さえいればいい」という変態ラノベ作家の少年が、避暑で沖縄に飛んだりウニを食べに北海道へ行ったりしながら、妹バカ丸出しの企画書を書いては担当編集者にボツを食らう話。「創作活動」をテーマにしつつも美少女ハーレムもので、いきなりサービスシーン満載。
 何が腹が立つって、大野アシュリーの税金対策がむちゃくちゃ暴言っぽいのに、実質なにも間違っていないという点かな。普通に仕事してるのに、なんで一エピソードにしちゃうかなー。

【妹さえいればいい。(1)】【平坂読】【カントク】【ガガガ文庫】【青春ラブコメの到達点】【俺の妹がブラコンでツンデレなわけがない】【税理士】【締め切り破り】【バレンタインデー】
コメント
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