「好きな道を行けよ、悟浄。少し遠回りしたって、また戻ればいいんだ」もっとも出来ることなら最短コースをお願いしたいと孫悟空。
つまりは「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる」。天竺への道案内があると思ったら大間違いなのだ。
歴史上、物語上の有名人物のすぐ傍に居ながら、なかなか表舞台に立つことのない者たち……沙悟浄とか趙雲はともかく、司馬遷の娘とか秦王暗殺未遂事件の現場に居合わせた官吏とか、誰かの物語において脇役を務めていた者たちを主人公として語った短編集。
基本的にテーマは最初の言葉に尽きると思いました。
【悟浄出立】【趙雲西航】【虞姫静寂】【法家孤憤】【父司馬遷】【万城目学】【新潮社】【人生の見方まで変えてしまう連作集】【法治】【パンダ】
