付け焼き刃の覚え書き

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「生徒会探偵キリカ(6)」 杉井光

2015-09-16 | 学園小説(ミステリ)
「政治というのは自分の人生にどうしようもなく大きな影響を及ぼすのに、決定権は他人と共有しているんだよ。その圧倒的多数の他人が判断を誤っても、誰も償わないし責任もとらない。だから真の民主主義は危ない。判断を誤りそうな連中から権利を取り上げておかなきゃならない」
 民主主義には根本的な欠陥があると天王寺孤徹は説き、ひかげはそれに反駁できない。
 世界中の国が未成年に選挙権が与えていないのが証拠だし、アメリカの大統領選が長期間にわたって複雑な手続きを踏むのもそれが理由なのだと。

 白樹台の生徒会選挙が始まった。
 しかし、次期も会長ポストを狙う孤徹はなかなか立候補届を出さず、彼女と敵対することを決めたひかげたちにしても、対立候補の朱鷺子とペアを組んで副会長候補に推せる候補者が見当たらない。
 候補者選びを進める中、ひかげは生徒会探偵としてのキリカに1つに依頼をする。「かつて会長が美園先輩を相棒に選んだ理由」を調べて欲しいというのだ。その人材登用の過程を洗い出していくうちに、キリカは恐るべき事実を突き止める……。

 ちゃんと生徒会選挙の候補者選びから選挙活動、投票、開票、組閣までで1冊を使い、それでちゃんと謎解きを加えながら選挙小説として完結してました。

【生徒会探偵キリカ6】【杉井光】【ぽんかん⑧】【講談社ラノベ文庫】【ハイテンション学園ラブコメ・ミステリ】【巨大学園】【生徒会選挙】【泡沫候補】
コメント
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