「死んだら、美味しいクッキーが食べられないじゃない」黄昏街で菓子店を営む貴族令嬢・カミーリアは、今まで貴族の文化でしかなかった「菓子」を市民にも広めようと頑張って切り盛りしていて、今では街でも評判の店にまで成長させた。
そんな彼女が拾った少年は、裏社会では名の知れた殺し屋レヴンだった……。
汚れを知らぬ貴族令嬢……というか菓子作りにしか興味がないようなお嬢様が、闇に生きるしかない暗殺者と出会い、彼を雇って菓子工房を襲う国を揺るがす巨大な陰謀に立ち向かう物語。
テンポよく、ひたすらネガティブに最悪に備える殺し屋と、考えが深いのか浅いのかよく分からないお嬢様の対比が面白い作品でした。最後までぶれずに１冊完結。続きそうと言えば続きそうだけれど、気持ちよく終わりました。
【黄昏街の殺さない暗殺者】【寺田海月】【柏井】【電撃文庫】【シティアドベンチャー】【水面下の白鳥】
