付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「二度目の人生を異世界で8」 まいん

2016-03-16 | 異世界転生
「足りないくらいならやりすぎくらいの方がマシだと思います」
 世界が終わってしまったかのような惨状にビビる竜騎士リアリスだが、ドラ君はきちんとできていなくて後でレンヤに怒られるよりも良いという。

 魔王の出現に合わせて、人族やエルフ、竜人、獣人の間から勇者が出現して立ち向かうのがお約束だが、あくまで中心となるのは人族の勇者であり、その他種族の勇者は人の勇者に従う者に過ぎないと彼らは言い張る。
 しかし、最初の人族の勇者はあまりにも人間のクズであり、それを斬り刻んで混ぜ込んで型にはめたかのように再生産された新しい勇者は、むちゃくちゃ強いし、美少年だし、かわいい顔の割りに股間は凶悪だけれど、頭の中身は子供なみで、作戦指揮とか味方の鼓舞とかできるタイプじゃない。
 そういう場合は後見人が補佐しなくてはならないのだけれど、そうなると自然とレンヤが勇者のパーティーに同行して指揮することになり、そういうのは面倒くさいんだよなあとレンヤは思う……。

 領地開発も順調で、政治的必然性から今回は肌色成分たっぷり多めの獣人王国訪問。男はみんな脳筋で、女は腹黒。力こそ正義と言い張っているけれど、戦えば女の方が強いんじゃないかという怖ろしい国です。その居城はゴーメンガーストとウィンチェスター・ミステリー・ハウスを足したような設定というあたりが最大の山場。RPGにしたら絶対ランダムマップですよ、これ。
 収録短編はクヌギ伯爵の城に勤めるメイドさんたちの日常生活でした。

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