付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「本好きの下剋上6」 香月美夜

2016-07-16 | 本屋・図書館・愛書家
 マイペースで紙作り、本作りに没頭するマインだが、その強大な魔力が貴族の間で注目を集めるようになり、危険を察知した神官長は、彼女を神殿に匿うことにするのだが、それはマインと家族を切り離すことになった……。

 書籍がまったく普及しておらず、貴族以外に読み書きできる人間がほとんどいない異世界に下級兵士の娘として転生した本好き現代人マインと彼女に振り回される人々の物語。
 製紙も生産ラインが確立し、金属活字の試作が始まって製本はいよいよ本格化しようとしますが、やはりそのような周囲に影響を与えるような事業は目につき、妨害が入る前にと制止されます。しかし、前進できなくなったら、今度は横でも上でも想定外の方向へどんどん突っ走る主人公です。止まりません。
 とはいえ、1巻より2巻、兵士の娘から神殿の巫女見習いと、少しずつながらもそれぞれの常識を学び、周囲を見回す目が成長していることが分かるので、さあ次はどうする?と安心しながら読み進められますが、マインのマインは地雷のマインかというくらい、どこに地雷が潜んでいるか分かりません。しかも連鎖ありです。

【本好きの下剋上6~司書になるためには手段を選んでいられません】【第二部 神殿の巫女見習いIII】【香月美夜】【椎名優】【TOブックス】【ビブリア・ファンタジー】【冬籠り生活】【金属活字】
コメント
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