「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」信州の糸守町に暮らす女子高生の宮水三葉は、神社の娘だが東京に憧れ、何もない山深い田舎町から逃げ出したいと考えている。
そんな三葉がある日、東京で暮らす男子高校生になった夢を見た。
男の身体に戸惑いながらもあこがれの東京生活を満喫する三葉だったが、その頃、東京の高校生の立花瀧も見知らぬ山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた……。
夢の中で入れ替わる少年と少女の恋物語。
新海誠作品は今まで「秒速５センチメートル」すら観ておらず、観に行く予定もなかったけれど、珍しく長男次男から観に行こうとのお誘い。
観てきた友人に感想を聞いたら、
「いつもの新海誠作品ですがハッピーエンドです」
「物足りなく思うかもしれませんが、時間を長く感じることもありませんし、料金を損したと思うこともないはずです」
「ストーリーの細部や設定を気にするのではなく、物語の空気を味わってください」
と褒めてるのだかいないのだか分からない推薦の言葉。
そんな言葉に後押しされて、家族で映画鑑賞。
８月末の劇場は深夜でも高校生から大学生あたりの男女グループで盛況。
確かに細かいことを気にしたらきりがないけど、あの済んだ空気感はステキですね。妻は「RADWIMPSの音楽がいっぱいかかって、ファンの人はミュージックビデオみたいで嬉しいだろうねえ」と喜んでいたけれど、自分と次男は「唄が多くて大きくて映画にのめり込めなかった」と不評。このあたりは好きずきですね。
でも、空気を味わえというのは至言。
もうちょい物語を愉しみたいなという気分を抱えて帰宅したら、目の前の書架に『クロノス・ジョウンターの伝説』が。
『君の名は。』の書籍版は売上ランキング１位を突っ走っていて、地方の中小書店では入手困難。なので、とりあえずはこちらで不足している「時間を超えた恋物語」成分を充填。亡くなった初恋の人を助けたいと欠陥をかかえる時間旅行機で飛ばされていく人たちの物語などが詰まった短編集です。
【君の名は。】【新海誠】【田中将賀】【安藤雅司】【神木隆之介】【上白石萌音】【市原悦子】【東宝】【RADWIMPS】【ティアマト彗星】【高山ラーメン】【飛騨】【東京】【名古屋】
