付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「宇宙軍士官学校11」 鷹見一幸

2016-09-22 | ミリタリーSF・未来戦記
「疑いを持つな、とは言わない。だが目的を疑ってはいけない。疑っていいのは方法だけだ」
 迎撃型機動戦闘艇パイロット、セルゲイ特務少尉の言葉。

 種族そのものは多様ながら、精神感応力によって互いの意思がリンクしている粛清者。それは長所でもあり短所でもある。統一した意思のもとで動く彼らには、異なる意思を認識し、敵の立場に立って考えたり裏を読んだりすることはできないのだ。素人のような稚拙な作戦がほとんどだ。
 だが、粛清者にとって、それはたいした問題ではない。物量で押しつぶしさえすれば良いのだ。
 恒星反応弾による転移攻撃が、太陽系以外の、ケイローンをはじめとする銀河文明評議会の中堅種族の星系にも開始された。地球に援軍を送る余裕はどこにもなくなった。
 そして、太陽系外縁部には、一万隻を超える新たな大艦隊が出現し、そこには一発でも恒星に命中すればすべてを滅ぼしてしまう恒星反応弾が5000発も確認された。
 ケイイチは地球圏が敵の実験場になっていると判断する。新たな兵器、新たな戦術、彼らが諦めるまで持ちこたえるしかないのだ……。

 アニソンをかけながら戦う地球人類……。
 11巻でも戦いは終結せず、前線の司令機能が崩壊したまま次巻へと続きます。

【宇宙軍士官学校】【前哨(スカウト)11】【鷹見一幸】【太田垣康男】【銅大】【ハヤカワ文庫JA】【戦争SF】【万里の長城】【魔装機神サイバスター】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする