付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「ダンジョン暮らしの元勇者1」 峰崎龍之介

2017-09-17 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 魔王を倒してしまえば、平民出身の勇者などお払い箱だ。
 しかし、聖剣が勇者プラムから離れることを拒んだため、王国は勇者自身の抹殺を決意。続々と送り込まれる殺し屋に嫌気のさしたブラムは、今のところ世界でいちばん安全な場所へと逃げ出した。魔王無き迷宮である。
 ところが、魔王の死によりその昨日のほとんどが停止した迷宮の最下層で、ブラムは懐かしい顔と再会する。かつての勇者パーティーの仲間、帝国の若き宮廷魔導師アルである。彼はひそかに迷宮の再稼働を画策していた。
 彼もまた祖国から追われる身であった。皇帝の妃とその娘に手を出して、親子丼を食べてしまったのだ……。

 お役御免で邪魔者扱いされるようになった元勇者たちが、元魔王の迷宮の奥底に拠点を構え、自分たちの楽園を築こうと、やってくる盗掘屋まがいの冒険者や追っ手の騎士たちを撃退していく物語で、もともと侵入者を殺してエネルギーを蓄えるダンジョンだったのを、侵入者に羞恥心を与えてエネルギーを蓄えるタイプに改造しました。殺したら死んでしまって終わりだけれど、死ぬほど恥ずかしい思いをしても死にはしないから再挑戦するだろうという、環境に優しいリサイクル型ダンジョンの物語で、当然R18。

【ダンジョン暮らしの元勇者1】【峰崎龍之介】【馬克杯】【KTC】【勇者のその後】【魔族のメイド】【落とし穴】【冒険者】【母子丼】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする