付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「その無限の先へ6」 二ツ樹五輪

2017-09-26 | 異世界転生
 なろうとかのウェブ小説の人気作品でも、自分の好みに合うものばかりではありませんし、好きだからといっても最後まで面白いとは限りません。
 だいたい設定が斬新で面白いからと言って、それだけで読めるのは単行本で1冊くらい。
 さらにキャラが立っていて魅力的だとしても、それだけなら3巻か5巻くらいまでかな。
 それ以上の大長編だと、それなりにストーリーに起伏がないと読んでいて飽きてしまいます。駄目なパターンだと、戦闘と幕間のダベりだけが延々と続くようなやつでしょうか。水戸黄門パターンもありといえばありですが(好きですし)、あれもよほどキャラ立ちがしてないと長持ちしません。
 そんなうるさいことをいう自分の、最近のお勧めが、この『その無限の先へ』です。
 基本の話はよくある「その中では殺されても復活できるダンジョンを攻略していくチートな転生者の冒険譚」ですが、どうでも良い戦闘は端折るのでテンポは良いし、単純なダンジョン攻略だけではなく、その場所や目的が二転三転して先読みできません。さらに、戦いの最中はストイックで知略と技量の限りを尽くして戦うのだけれど、ダンジョンから出てくるとどこかダメダメな変人集団です。
 ストーリーは面白いし、主人公も魅力的ですが、それでも他人に勧めようと思うと「パンダがね、パンダなんですよ! それもいっぱい」とか、「そいつはパーティーいちばんの良識人で、他人に気配りできて、戦っても強くて頼りになるけれど、残念ながらド変態なんですよ」とか、ぜんぜん本筋と違うところしか言葉になりません。ボキャブラリが貧困だなあ……。

「お前の限界はそこなのか?」
 ツナの周りに集まるやつは、基本的にどいつもこいつも負けず嫌い。

 今回は、鮮血姫リーゼロッテの迷宮攻略の結末まで。

【その無限の先へ6】【二ツ樹五輪】【赤井てら】【MFブックス】【バトルファンタジー】【小説家になろう】【ナチュラル・パージ】【インモラル・バースト】
コメント
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